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松葉博雄の沖縄研究室

 

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沖縄 絶滅危惧 II類「ヤシガニ」〜希少動物の保護〜

牧志の市場で見て驚いた事は、沖縄ではどんどん生息地域が狭くなり、今では人の少ない離島や隠れたところでしか見られなくなったレッドリストに指定されたヤシガニが、手足を縛られ、市場で売られているのです。
ヤシガニは、絶滅危惧にさらされています。


 

石垣島の料理店では、ヤシガニは環境省の指導で、もう料理として扱えないと聞きました。

ヤシガニは3匹それぞれ別々にして、透明性のある小さなプラスチックケースに入れられ、並べられていました。


 

大きなヤシガニは、ヤシの実やアダンの実をちぎるほどハサミの力が強く、うっかり指でも噛まれると、指が切れてしまうほどの力を持っているそうです。

わずかな隙間からでも脱走します。ヤシガニは夜行性で、昼間は岩の隙間に隠れ、夜になると餌を求めて出てきます。気温が下がると、あまり出てこなくなります。

今では環境省がレッドリストに指定して、絶滅危惧種とし、保護を始めました。それが市場ではしっかりとフタをされ、身動きもできないほど窮屈な状態で箱に入れられ、陳列されていました。

食用にされるそうです。海老のようにゆでて食べられるそうです。

誰も買わなければ良いのに、誰も買わなければ売る事もなくなる、捕まえて市場に出す事もなくなる、そう祈りながら、しばらくの間ヤシガニを見て、去りました。

※ ヤシガニについて、詳しくは こちら