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朝日会でマグロの頭を食べました 沖縄県 その9

恩納村のたこやっきー2005年11月20日。国道58号線を恩納村に向かって走っていると、朝見た「たこやっきー」には、上りと下りの両車線で車が停めてあり、たこ焼きを買う人たちで交通渋滞をおこしていました。

松葉博雄も取材のためにお店に入ってみたかったのですが、交通渋滞だけでなく、交通事故の心配もあって、断念しました。

お店が流行ることはいいことでしょうが、交通渋滞の原因を作り、交通事故を誘発しては今度はご近所迷惑になりかねません。商売は難しいものです。

朝日会のメンバー朝日会に行ってみると、崎浜さん、松田さん、金城さん、冨着さんを中心に輪が出来て、酒盛りが進んでいました。

テーブルにあるお酒は、オリオンビールに、地元の焼酎が何本も並んでいました。

ビールはクーラーボックスに入れて冷やしています。

今日の煮込みはマグロの頭を煮たものです。このマグロは、魚市場に並ぶときに、マグロの身をセリに参加する人が分かりやすいようにしっぽの部分を切って、肉質を見やすくしています。

この時に切り取ったマグロのしっぽと頭は、流通業者の冷凍庫に入ります。この冷凍庫に保存されたマグロのしっぽと頭を冨着さんは親友からもらってきて、今夜の煮込み料理の材料となっています。

マグロの煮込み マグロの煮込み

料理と並んで沖縄のフルーツであるドラゴンフルーツの赤いのが出ました。赤いドラゴンフルーツは貴重品なのです。

ドラゴンフルーツ白いドラゴンフルーツはゴマを振ったような黒いブツブツの種が散らばっています。赤いドラゴンフルーツは、甘みが格段に高く、白いドラゴンフルーツに比べると値段も何倍もし、実のなる確率も低いそうです。

この他に、黄色いドラゴンフルーツもあるそうですが、まだこの黄色いドラゴンフルーツにあたったことがありません。

松葉博雄も三宮のセンタープラザビル14階の窓際にドラゴンフルーツを植えています。サボテンのような枝がどんどん伸びてきて、これを横に這わせるとよいのですが、まだ枝振りの調整ができていません。

どんどん伸びてきたドラゴンフルーツは、その後うまくいけば花が咲き、咲いた花は実をつけ、少しずつ膨らんでいき、瓜ぐらいの大きさに成長していきます。

マグロの煮込み マグロの煮込み

今夜の料理長は、松田光正さんです。料理長の経験があるので、味付けはプロです。

大きなマグロの頭を少し切り分けて、煮込んでいます。市場に出てこないマグロの頭ですが、これが意外に身がたくさんあり、食べるところのマグロの身が塊のようについています。

特に眼の眼肉と言われるマグロの眼肉は、一番おいしいところと言われています。鯛のかぶと煮でも、一番おいしいのは眼の下の眼肉と言われています。

ヤギの雑炊昨夜のヤギの煮込みを利用して、雑炊を作っています。

ヤギの臭いを消すために沖縄ではヤギ料理にはヨモギの葉を入れて匂いを消します。とってもおいしいアツアツの雑炊をいただくことができました。


冨着勝弘さんは、缶ビールプルトップを集めています。このプルトップ集めは何人もの協力の下で進んでいます。

プルトップが箱いっぱいになると、プルトップが車椅子に交換してもらえます。この車椅子と交換してもらうためにはどのぐらいのアルミ製のプルトップが要ると思いますか?松葉博雄は調べました。

なんと、車椅子1台にアルミのプルトップが600kg必要です。あの1個が1グラムも無いようなアルミのプルトップは、600kgまでになるには、気の遠くなるような数が必要です。

それならなぜ、缶本体ではいけないのでしょうか。缶本体の方が重さはあるはずです。これも調べました。

飲料用の缶には、アルミのほかにスチールがあります。このスチールが混ざると、仕分けするだけでも人的な作業が入ってきます。これが大変なのです。

ところが、プルトップは全てアルミ製です。アルミ100%のプルトップが回収対象となるのは、こんな理由だったのです。

今年の中で、今回の沖縄滞在は一年のうち最悪です。雨は降るし、寒いし、天気が悪くて海に出るには危なくて、船を出す状況ではないようです。


朝日会の人の中には、本土に働きに出ていた経験がある人が多く、その思い出話になりました。

その頃は、本土に行くには、那覇港から「うきしま丸」に乗って2泊3日で神戸に行きました。海が荒れると4泊5日の時もありました。

漁に使う丸木船の話が話題になりました。戦前には、沖縄にも森や林の中に船を作れるほどの大きな木があったので、これをくりぬいて丸木船を作っていました。この船をマルキニと言います。

今あることは、過去の延長にあります。今あることから将来が起きます。未来は今あることから未来が始まります。

沖縄の巨大な樹は、ほとんどが伐採されてしまいました。今、沖縄の土地から消えてしまった大木は過去の伐採による結果です。

しかし、今からでも植樹をすれば、50年、100年先には、また巨大な樹が沖縄の土地をカバーする時代が来ます。

今植えておかなければ、自然に任せた状態では、かって丸木舟を作ったほどの巨大な樹は茂るはずがありません。

このような環境に関する話が朝日会の中で討論されているのです。今いる朝日会のメンバーの人たちは、ほとんどの人が戦後の人ですが、それでもまだ沖縄の自然が残っていたことを覚えています。

このままどんどん自然破壊を進めていけば、雨が降ればすぐに赤土は海に流れ、珊瑚礁を破壊し、珊瑚礁は魚を産むことができなくなります。本当に困ったものです。


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