りんりんの夏バテ
2005年9月の初旬、りんりんがお腹をこわして、下痢をしたり吐いたりします。何より心配なのは、食欲が無いことです。
そこで、おねえちゃんはお医者さんなので、慣れた手つきで、聴診器をりんりんのお腹に当てて、診察してみることになりました。
りんりんは患者さんなので、まずは座布団に乗って、じっとしていてください。
2005年9月の初旬、りんりんがお腹をこわして、下痢をしたり吐いたりします。何より心配なのは、食欲が無いことです。
そこで、おねえちゃんはお医者さんなので、慣れた手つきで、聴診器をりんりんのお腹に当てて、診察してみることになりました。
りんりんは患者さんなので、まずは座布団に乗って、じっとしていてください。
聴診器を当ててみます。いつもと何か違うところがあるでしょうか。かなり活発な音がお腹から聞こえてきました。いつものお腹の調子と違うことは明らかです。
ここまでは、人間もワンちゃんも同じように異変が出るようです。
りんりんは、聴診器を当てられているうちに、なんだか重大な難病にかかってしまったような気持ちになってきたのでしょうか。
だんだん、ぐったりしてきます。
「もう、ぼく、ダメみたい…」といったような感じです。
診察をしてみても、おねえちゃんはワンちゃん専門のお医者ではないので、よくわかりません。
それは、りんりんが問診に対し、何の返事もしないからです。
人間相手だと、「先生、この辺が痛いんです」とか、「胃がキリキリ痛むんです」といった病状を言ってくれるので診察が進みます。
りんりんはりんりんで、おねえちゃんから大丈夫といった力強い返事がないもので、「原因が分からない」とお医者の先生から言われると、人だって何となく不安で、心配になります。
りんりんは、ますますぐったりしてきました。もうすっかり食欲はありません。
普段のような、「何でもいいからちょうだい」と付いて回る動作がありません。
おねえちゃんが八方手を尽くして、動物病院の先生に相談した結果、お薬とお腹が痛いときのお食事用の缶詰を入手しました。
りんりんは、あまりお薬を飲んだことはありません。
葡萄の実に隠して、錠剤を飲ませました。
その後、お腹に優しい缶詰のお食事をいただきました。
りんりんは、二日ほど食欲がなかったのですが、この薬用の缶詰が届き、それを開けると少し元気が出てきて、お皿に盛るさじ加減を気にして、「もう少したくさん入れてくれたらいいのになぁ」と、大盛りを期待しています。
お皿に少しずつ缶詰のご飯が盛られてくると、もうりんりんはおねえちゃんの顔を窺いながら、「食べてもいい?」という顔をしています。
おねえちゃんが「よし」と言う合図を待っています。
本当に真剣な、いつものりんりんらしい顔つきと動作に変わってきました。
葡萄に隠して飲ませた薬が効いたのでしょう。
大急ぎで薬用の缶詰を食べると、りんりんは病床に戻り、何もなかったように落ち着きが出てきました。
大変、薬石の効が表れ、二日で回復しました。お薬をいただき、ありがとうございました。
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