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[ 福岡・博多の京風もつ処「越後屋」 ]

 夏から秋へ、秋から冬へ、これから鍋の季節がやってきます。今回紹介するお店は、福岡にあるモツ料理の越後屋さんです。

 2005年10月下旬に大阪府立大学大学院の北居明先生と福岡の企業調査に行きました。

 その時に、おいしい店を地元の方に紹介してもらい、モツ料理を食べに行ってきました。

 今日の越後屋さんは、要予約です。とても混んでいます。

 お店に入る前に、2時間までで終わってほしいと要請されています。確かに、あとからあとからお客さんが来て順番を待っています。

 まずビールをいただきながら、コースのお肉やサラダをいただきます。

 ここの店の特徴は、京風の白味噌で味付けをしているモツ料理です。白味噌を使います。

 新鮮なピリピリッとしたゆず醤油の効いた揚げ豆腐、それから、シャキシャキのニラとキャベツ、これらが鍋に入れられています。

 もちろん肝心のモツは、白い綿のようにフワッとしたモツです。

 ビールをいただきながら、鍋をつついていきます。どうして九州の博多にはモツ鍋文化があるのか、考えてみました。

 きっと背景には、臓物をさばく技術、伝統、文化があるはずです。それが集積したクラスターがあり、そこから技術を伝承する素地ができているのではないでしょうか。

 大変おいしいので、神戸に帰っても、越後屋さんに通信販売を申し込もうと思いました。4人前で送料別で、4260円でした。おいしい物を見つけると、奥さんにも、子供達にも食べさせてあげたくなるからです。


 そのうちに焼酎が欲しくなってきます。焼酎を飲みながらモツ料理。この中で、いろいろな経営的なお話をしていきました。

 たくさんの理論があって、それぞれの企業によっては、これは正しくても他の理論は合わないとか、こちらの企業に合う理論はよその企業では合わないとかそういうものであります。

 北居先生は神戸大学の経営学部で博士号を取得しています。 松葉博雄が学んだ神戸商科大学の小西一彦先生、中橋国蔵先生、安室憲一先生などの先生方は、よくご存知の様子です。

 神戸大の石井淳蔵先生の「マーケティング神話」について、内容が難しいので、その解釈について、北居先生に解説をしていただきました。

 さらに話は進み、大阪府立大学と神戸商科大学の大学院の風土、組織文化などについても、企業の風土、組織文化の違いがあるように、大学の違いについても意見が出ました。

 社会人が大学に戻ってくると、社会を知っているので、先生からみるとどうですかと質問しました。社会人は経験による実践的な意見があるので、議論してても勉強になることも多くあり、反面緊張感もあるようでした。


 一応最後まで食べたんですけれど、何か物足りなくて追加注文しました。たいへんおいしいからなのか、量が少ないからなのか、不思議です。

 最後に、麺が出てきます。このちゃんぽん麺を入れて、おなかをいっぱいにします。

 この麺がつるっとしてとてもおいしかったです。

 結局、2時間の制限タイムは、鍋の底をつつく長談義になり、3時間を超えてしまいました。

 長くなった原因は、「マーケティング神話」についての難解な解釈についてが原因でした。

 モツ鍋とマーケティング神話の解釈は、どちらが後からでも思い出すかと言えば、もちろんモツ鍋の味です。さっそく神戸から注文をしました。

 モツ鍋が届いたときにする次の話題は、マーケティング神話ではありません。