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[ 福岡の噂のラーメン屋「一蘭」 ]

 2005年9月、九州、福岡の噂のラーメン屋さん、「一蘭」に行きました。一度、駅の近くのお店に行きましたが、今回はグランド・ハイアット・福岡の地下にある一蘭に行きました。

 ここの特徴は一人一人がラーメンに集中して向かえるように仕切りがあることです。まるで競馬のゲートに入る馬のようです。

 食券を買ってから入ります。ラーメンは780円でちょっと高いなと思いました。

 色々約束事が書いてあって、ああしてください、こうしてくださいがあります。

 まず入っていくと、アンケートのような用紙に、自分の味についての希望を自分で書き込んでいきます。

 ネギはどうする、塩気は辛いほうがいいのか、麺の硬さはどうだ、とかといったことです。そしてその紙を店員さんに渡してしばらく待っています。

 隣や前を見ますが、目の前にも奥が見えないように小さな暖簾がかかっています。その暖簾には、ああだらこうだらうるさいことが書いてあります。

 ビールを一杯注文しました。自動販売機では、ビールはコップでの販売になっていました。

 出てきたビールは陶器のグラスで、大きさは湯呑みぐらいのサイズで、一口飲むと終わりで、これにはがっかりしました。コップ一杯300円とは高いと思います。

 しばらくすると、ラーメンが四角いお弁当箱のような蓋付きの鉢に入って出てきました。

 中の味は、先ほどオーダー表に書いたとおりの味になっているはずです。

 ラーメンの鉢が四角いのには、驚きました。底の方のスープを飲むのは、難しいように設計されています。

 味は、基本的にはとんこつスープですが、ここは辛子が否応なく入っています。

 唐辛子をはずすことはできなくて、ピリッピリした味が基本となっています。


 お店の人はラーメン鉢を前におくと、暖簾を閉めてしまいます。さきほどちょっと見えた景色が見えなくなってしまいました。

 店の言い分は、ラーメンに集中して食べるというために、視界を遮っておくということでした。

 右も左も、横は仕切りがあり、前には暖簾の目隠しがあり、後ろの背中は、人がやっと通れるほどの隙間しかなく、これは、オーナーの言うとおり、全ての世界の関心事から隔離して、ただただ目の前のラーメンに向かい合うという思惑通りになっています。

 しかし、そのために悪いことがどんどん目に付いてきます。価格、味、鉢の形、食べ勝手、雰囲気、暖簾に隠れた店員の会話などの欠点が否応無く気づきます。

 隣を見ても、ずっと鶏舎でニワトリが餌にありつくように前を向いて食べているように思ってしまいます。

 料理というのは、気の合う人とと、「おいしいね」、「これちょっと辛いね」などと言いながら、ワイワイ食べるから美味しいのです。

 前だけ向いて、誰ともしゃべらず、ただ黙々と食べていたら、どんなにおいしかったとしても、あまり楽しいものではありません。


 結局、また来ようという味でもありません。ただ、有名だから来たというだけでした。

 しかし、大変なにぎわいで外にはまた列ができていました。

 特記すべきことは、このラーメンを食べた後、新幹線に乗り広島辺りを走っているとき、どこか体に異常を感じて皮膚を撫でてみると、一円玉くらいのサイズの湿疹がいくつか出ていました。

 特に頬に出た赤い湿疹は、しばらく痒くて痒くてたまりませんでした。