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今日、紹介する岡山市の「やまと」のラーメンは、これを子供の頃から食べていたという人からの推薦です。
やまとのラーメンは、ダシは魚を使っていると感じました。三原ラーメンもそうですが、やはり瀬戸内海は、小魚がよくとれて、それからとるダシが独特の魚ベースのラーメンを作ります。
魚は臭いが出るので、これをどのように抑えるのかが、企業秘密ではないでしょうか
おいしいものって何でしょう?人により、場所により、おいしいと言われるものは、一つではなく、いろいろと多様化していると思います。
それでは、おいしいと言われる基準は何でしょう?それは、もう一度食べたい、またあの味が忘れられないといったことではないでしょうか。
そうなんです。おいしいというのは、実は懐かしさがあるのです。たとえば子どもの時にお母さんが作ってくれた味が一番おいしいと思っている人が多いのです。
たとえば、お母さんが作る料理に、カレーライス、ハンバーグ、オムレツ、焼き飯、肉じゃが、味噌汁、などです。これがお母さんの使ったダシによってちがうのです。子供のときに食べたお母さんの料理が、その後の味の基準になるのです。
次に、家庭料理の他に、外で食べた料理がおいしい基準になるのです。これも、できるだけ食料事情の悪いときに食べたものほど、素晴らしいのです。
たとえば、松葉博雄は、ヨーロッパに旅行に行った帰りに、日本航空で出た日本そばがめちゃくちゃおいしいと思ったことがあります。これなんか、普通に食べたらどうってことはないと思います。しかし、一週間もヨーロッパの料理で、日本料理に飢えていた時の評価です。
今日のやまとのラーメンは、岡山市の市民の方で、子供のときからこのやまとのラーメンを食べて育った人には、めちゃくちゃおいしい味なのです。これを食べにはるばる岡山市にまで戻ってくる人もいるという噂です。
私も、勧められていただいてみました。なかなか深みのある味わいでした。