[恩納村　居酒屋「つばき」]

　2004年8月16日、夏休みを利用して沖縄に行った時に、いつものなじみの店「つばき」に寄りました。残念なことに、お盆と台風のため今日の食材には魚がまるっきり入っていませんでした。こういう時には仕方がないので軽く呑んで帰りました。

　沖縄のリゾートの中心地、国頭郡恩納村のムーンビーチに居酒屋「つばき」があります。つばきの社長は宜野湾市で高級回転寿司店を開いています。

　ムーンビーチのつばきの店はこれまでいくつかの飲食店が開店しては閉店を繰り返していました。沖縄は免税措置があり、食肉が本土より安く提供されていますから、ステーキの店が多くあります。

　つばきの店も以前のオーナーの時はステーキを出すお店の時もありました。20〜30年前ならステーキを安く食べられるなら…と期待する観光客が多くいて、私もその一人でした。それがだんだんと量より質を求めるグルメ志向に変わり、沖縄のステーキ店はあちらこちらで閉店していきました。

　つばきはこの点、本土から来るグルメ志向の顧客をターゲットにし、リゾートホテルで提供されるクーポン券付き料理に飽き足らない客がクチコミで広がったり、リピート客となる人が来ているようです。

　少し前に社長に直接インタビューをした事がありました。忙しい中で、社長が生ビールを出しながらインタビューに答えてくれました。つばきの社長の経営理念は、顧客満足にあります。顧客は質の良い沖縄風の日常生活とは少し変わった料理を求めています。普段とは違う、沖縄の食材を生かした料理…だけど本土の観光客の口に合う、沖縄と和食との折衷した料理だと思います。

　安くて美味しいのは魚料理である刺身、煮魚、から揚げ、伊勢海老などがあります。ゴーヤと豆腐、昆布などの沖縄の食材で作る煮込み料理やあっさりとしたゴーヤのサラダなどはお勧めです。

沖縄は古くから豚の料理がお祝いの時に出されます。三枚肉の煮込みは味が豚肉にしみこみ、ビールとよくマッチします。