さんプラザコンタクトレンズのマスコット犬りんりん研究室
2005年の3月のある日、ベッドで横になって本を読んでいると、りんりんがやってきました。
りんりんは時々、家の中をパトロールをして安全確認をしているようです。お巡りさんの役目です。
ひょっとするとりんりんのいないところで、何か隠れておいしいものを食べていないかを、チェックしているのかもしれません。
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りんりんは私のそばに来て、食べ物がないかを確認したがっています。ベッドの高さはおよそ50センチほどあり、少し弾みをつけないと上がれないようです。
何度か挑戦してみたものの、ややお尻が重くなったのか、身軽には上がれませんでした。
そこで、私は助け舟を出すために、途中の高さにプラスティックのクリアボックスを置きました。
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これを踏み台代わりに使えば、ここからりんりんが上がれるのではないかと思ったからです。
チンパンジーの知能を調べるときに、バナナを高いところに置いて、踏み台を置いておくと、踏み台を利用してチンパンジーはバナナをゲットしたことを知っています。
りんりんにこの事例を応用して見たいと思いました。
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この踏み台を利用してベッドに上がってくるようならりんりんは賢いなぁと思って、りんりんの思考経路を見るためにはたしてどうするかを上からじっと見ていました。
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りんりんはこの踏み台の利用価値がわからないようでした。あくまでも自力でジャンプして上がろうとしています。そして、繰り返し滑り落ち、自分でも「ウー、ウー」と低い唸り声でイライラした声を出していました。
りんりんは結局この箱を使いませんでした。何度も何度もジャンプをすることで、なんとか上にあがってくることができました。
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私の隣に来て、口の周りの臭いを確認して、何も隠れて食べていないことがわかって安心してりんりんは私の隣に横になりました。
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今回の実証研究では、成功した場合のご褒美として明確なインセンティブが示されていなかったから、りんりんが深く考えなかったのかもしれません。もし、私がバナナを持っていたらりんりんは踏み台を使ったかもしれません。またの機会に研究を続けてみます。
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