2005年1月6日、今日はパパとママは休日で、一日中一緒に居られると思うと、朝からワクワクしていました。
時々いっしょにドライブに連れていてもらえることもあるので、いつ声をかけられても、即対応できるように、パパとママの一挙一動を見張っていました。
残念ながら期待はずれで、少しあてが外れました。どうやらパパとママは風邪をひいて動けないようです。
夕方から夜になると、いよいよしんどそうで、一番上のお姉ちゃんがパパとママの自宅での点滴のために帰ってきました。
僕は点滴を見るのは初めてなので、何をしているのかよくわかりませんでした。
いつもはお洋服を吊り下げているハンガーを持ち出して、いつもよりは高くしてそこにペットボトルを逆さまにしたようなものを引っ掛けて、そこから管を出してその先は、僕もされたことがある痛い痛い注射針が見えました。
僕が注射をされたのは予防接種のためとオーナーのお姉ちゃんは言っていました。あの時の背中のチクっとする痛みを思い出し、僕は思わず後ずさりして関係のないような顔をして遠くからそっと見ていました。
パパとママは頭を並べて、顔はテレビの方を向いて長い時間をかけて点滴を受けていました。
僕は注射をされる心配もなくなったので、ソロリソロリと近づいて、二人の間に座り込んでいきました。
僕が下に座っている状態を上から見るとこんな具合です。
だんだんと好奇心が湧いてきて、上から吊るしている瓶から、下に降りてくるビニールパイプを舐めてみたくなり、少しずつパパとママに寄っていました。
そしたら、大きな声で「ダメダメ」と叱られて、隣の部屋に押し込められてしまいました。
おしおきをされてしまいました。
ガラス越しに、「出してちょうだい」と訴え続けると紐を付けられて部屋に戻してくれました。
ちょっと面白くないので、少しふてくされています。
僕はあのペットボトルのような瓶の中からきっと甘くておいしい透明の砂糖汁が出ているのではないかとにらんでいました。
あまりに時間が長いので、最初の警戒心は緩み、だんだんと僕は眠たくなり、最初の時の注射をされる心配もすっかり忘れ、ウトウトしてしまいました。
およそ2時間くらいで点滴は終わり、僕の嫌いな注射針はどこかに片付けられ、僕はもすっかり安心してパパとママのそばで甘えん坊をしてしまいました。
上のお姉ちゃん先生は、パパとママの腕に注射をする時にとても緊張しているように見えましたが、うまく終わってみんなで喜んでいました。
そばで聞いていたら、僕の病気の時にはおねえちゃんはパパやママに出来ることを僕には出来ないそうです。どうしてかな?…僕は次男なのに。
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