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[りんりんのアニマルセラピー]

最近、心を癒す治療方法の1つにアニマルセラピーが注目されています。

都会のギスギスとした競争社会に暮らす現代人には、周囲は自分の気持ちが分かってくれない人が多くいます。

対立する利害関係者に囲まれて厳しい雰囲気で生活をしています。

例えば、学生にあっては受験勉強、サラリーマンにあっては仕事の成果、経営責任者にあっては利益や顧客満足、主婦にあっては生活のやりくりなどがあげられます。

家に帰ったとします。旦那さんは会社の同僚とちょっと一杯飲んで帰ってきたとします。面白くないのは料理を作っていつか帰るか分からない旦那さんを待っている奥さんです。

新婚ほどこの反発は厳しくあります。

仕事がうまくいかない人にとってみれば、契約が取れない、納期に間に合わない、目標が達成できないなどのいらいらとしたストレスが体内にたまってきています。

さて、誰がゆっくり話を聞いて慰めて、励まして、頷いてくれるのでしょうか。そんな人は周りに探してみているのでしょうか。

最近のアニマルセラピーは、現代人のストレスの問題に深く関わってきています。

周りを見ると、イヌ、ネコ、鳥などのアニマルを自宅に飼っている人が多くいませんか?

我が家の場合は、癒しの担当はりんりんがセラピー係になっています。

りんりんに向かって愚痴を言っても、不満を言っても、りんりんは黙って聞いて深く頷いて「ふーん、ふーん」と言ってくれます。りんりんにとってみれば、またかと思っていても、決して態度には表わしません。


りんりんに新しい着物を買ってきてプレゼントがありました。

この新しい服をきて散歩に出かけることは、りんりんにとってみると、着せる人が喜ぶ姿を見てりんりんは満足するのです。

家族がりんりんに服を着せて似合っているとか、かわいいとか言っていると、家の中は和やかになってきます。

りんりんがたとえ嫌がっていたとしても、「りんりんが嫌がっている」と言って笑いが家の雰囲気を和らげてくれます。りんりんのセラピー効果とは、家族の和やかさを作る源となります。

かくして今晩もりんりんは家族が帰ってくると両手をついて「お帰りなさい」と迎えてくれます。