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鳩間島植物図鑑
2005年7月6日、鳩間島の植物を観察してみました。
鳩間島の特徴を備えた植物は何かないかと、暑い日照りの中で探してみました。もし、新しい品種を発見したときには、学術名を「ハトマ・マツバ・トロピカルハイビスカス」といったような名前を頭の中に用意をして、島のハイビスカスを探してみました。
気が付いたことは、桜で言えば、染井吉野のようなシンプルな咲き方だけではなくて、ボタン桜のような八重咲のハイビスカスをたくさん見つけました。しかし、これはすでに既発表済みで、新発見とはなりませんでした。
バナナはどうかと探してみました。沖縄本島では、小さい茎で実がなるバイオバナナの苗木を売っています。
鳩間島のバナナの樹はそれほど大きくなく、芭蕉のような細く、密集した茂り方でした。
この島で気が付いたのは、椰子の樹が少ないことです。たぶん台風の暴風雨に耐えられなくて、あまり天にそびえるほどの椰子の樹は育たないのではないかと思います。
たった一つ、高い椰子の樹を見つけました。
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へちまの花 |
ドラゴンフルーツ |
アダンの実をヤシガニが食べに来るという噂があります。私が実際に見たのは、ヤシガニではなく、大型の陸ヤドカリが砂地からよじ登り、アダンの実にしがみついて、熟れた実を食べているのは見たことがあります。
アダンの実は、熟れると地面に落ちてきます。この落ちた実を食べに、たくさんのヤドカリが集まっている光景も見たことがあります。たいていは夜行性で、夜の暗い茂みの中で、アダンの実をつついています。
防風林として沖縄地方の風景を作っている木が、福木です。
福木は風に強く、涼しい木陰を作ってくれます。集落ごとに福木を道筋に沿って風を受けています。枝は強く張り出し、少々の暴風には耐えられるほどの強い根を張っています。
ガジュマロは、南に行くほど太く、古い古木が見られます。
100年以上のガジュマロは枝が円形に張り出し、集落では広場の中心に人が集まる木陰を作っていることがあります。
ガジュマロは所々で枝からタコの木のように足を地面に伸びだして、新しい支えを作っていきます。このため、補強された力で台風の強い風にも耐えられます。
子供の時なら、ガジュマロの木に板を張って、トム・ソーヤーの冒険のような小さな隠れ家を作って、そこには親しい友達だけを呼んで、家から黙って持ってきた食べ物を備蓄し、こっそり集まっては飲食を楽しみたいと、思います。
きれいな砂浜には、ツルが海辺に向かってどんどん伸びていて、その先にはハマヒルガオの花がアサガオのように涼しげに咲いています。
島を巡ってみると、なるほど沢山の植物や花に出会いました。驚いたのは、大きく実ったパパイヤが突然、その重みに耐えかねて、枝が折れてパパイヤが何個も落下した音です。
目の前で起きたので、本当にびっくりしました。一個のパパイヤでスイカぐらいの大きな実がついていました。これだと枝が耐えられないのも無理ないないなぁと思いました。
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