社員旅行、招待旅行は下火です。美作市湯郷温泉 ゆのごう美春閣で知ったこと。
投稿No:7996
美春閣の食事は、朝食の方が夕食より選ぶ楽しみがありました。
岡山県美作市の「ゆのごう美春閣」に泊まりました。
湯郷温泉には何度も来ていて、今回はどこの旅館かホテルに泊まろうか、事前に調べました。
同じホテルに泊まるよりかは、初めての宿を優先して選びました。
これまで泊まった旅館ホテルは、湯郷温泉の中では、有名な宿泊設備だったので、それ以外の宿泊所となると、どこにしようかと迷います。
選んだのは、湯郷リゾートマンションのすぐ近くの美春閣です。
ここは規模が比較的大きいホテル型旅館です。
旅館がホテルと違うのは、部屋に仲居さんが来てサービスをしてくれることです。
寝る前には布団を敷いてくれます。
紅葉のシーズンなので、美春閣は宿泊客で賑わっていました。
どこの旅館ホテルも、おもてなしのサービスレベルが向上しています。
宿泊客も、あちあらこちらの宿を利用した経験があるので、
新規顧客をリピーター顧客に育てていくのは、大変なようです。
夕食の料理を見ても、見慣れた献立が沢山並んでいます。
たとえ独自の料理を考えてみても、それはすぐに真似されて、業界に広がっていきます。
日本型旅館は過去には社員旅行や、招待旅行などで、団体旅行を受注して数をこなしていました。
しかし最近は、社員旅行がめっきり下火になっているそうでした。
世間では社員の皆さんは、社内旅行を歓迎しない風潮も出ています。
休みの日にまで、会社の人たちと一緒にいるのは厭だとか、
宴会で経営者や上司にお酒を飲まされるのは勘弁して欲しいとか、
温泉に一緒に入るのは厭、旅行先でも社内の序列に従うのは厭とかで
要するに、会社とは仕事のつながりだけにしたいと思う考えです。
経営者の考えは、会社をまとめるためには社員の皆さんとの個人的な親密なつながりを持ちたいようです。
招待旅行や社員旅行には課税の面で制約が強化されて、団体旅行には税制の面で難しくなってきて、旅館には不利になっています。
日本的経営がこの先も受け入れられるか曲がり角にあるようです。
美春閣の部屋の扉を開けると、すぐ前には、ヒノキが手が届くほどの近いところに茂っています。これは大変です。
春になって、スギ、ヒノキの花粉が飛ぶ頃には、この部屋は花粉が風に吹かれて入って来ます。
花粉症の人には、こんなすぐ側にヒノキが茂っていては、花粉の頃には近づけません。
部屋には陶器の大きなお風呂がありました。
湯郷温泉に来ているので、この個室のお風呂も、温泉かと思って尋ねてみると、部屋のお風呂は温泉水ではないようです。
温泉宿の売り物は、温泉です。
温泉は、寒くなるほど入りたくなってきます。
遠くから来て、時間をかけて来ても、温泉にそう長く入れるものではありません。
30分を越えてくると段々のぼせてきます。
温泉宿に来て、温泉に入った後は、宿泊客にどのように喜んで貰えるかは、
温泉宿の企画力に頼っています。
以前は、カラオケが中心でした。
大宴会場で、みんなで食事をしてお酒を飲んで、その後ホールで踊ったり、ラウンジでお酒を飲み直すのは、過去のスタイルです。
今は、皆さん部屋に戻って、それぞれ自分流の楽しみ方をしている方が多いようです。
朝ご飯は、バイキング方式でした。
沢山の用意されたメニューから、好みの食材を選んで頂けるので、
夕食より、むしろ朝食の方が美味しいこともあります。
美春閣の朝食は、沢山のメニューが揃っていて、満足度の高い朝食でした。
夕食は、宿泊料金にある程度比例した献立が用意されていますが、
バイキングの場合は、宿泊料金に反映されない自由な選択が出来ます。
品数も多く、デザートの果物が充実している事は、朝食の方が選び甲斐があるような気がします。
これまで泊まったゆのごうの宿は、以下の通りです。
それぞれ宿のおもてなしには、優れた所があるように思えます。