一円物語、お客様の足りない一円を、スタッフが一円をお渡しして購入して頂きました。

今となっては昔の話ですが、買って頂きたいという気持ちがお客様に通じて、足りない一円を受け取って頂きました。 社長ブログ神戸/会社の出来事/従業員

一円物語の紹介です。

今となっては昔の話ですが、今でも思い出す、思い出です。

さんプラザビル1Fのセンター街と京町筋が交わる所に、我が社のセンター街店があります。

このセンター街店では、開店当初はケア用品を中心に販売していました。

当時、Nさんというスタッフがケア用品を購入しに来られたお客様を対応していた時の事です。

お客様は、ケア用品を買った支払いの時、1円足りない事が分かりました。

「お金がわずかですが足りないので、また出直してきます」と言われ、帰ろうとされました。

このときNさんは、それではまたお待ちしていますとは言わないで、

「その足りない一円は私がお支払いしますので、是非お買い上げ下さい」と提案しました。

お客様は驚いて、例え一円でも頂くわけにはいきませんと、二人で譲り合いの押し問答になりました。

しかしNさんは、「是非お客様に買って頂きたいのです」と、熱い気持ちでお願いしたところ、お客様は根気負けして、一円をNさんから受け取り、その一円を足して購入金額になりました。

その後、すぐにお客様は一円を用意して再びお店にやってこられ、先ほどの一円は、とても気持ち良く受け取ることが出来ました。

一円をお返しして、そして、私の気持ちとして、このお菓子を召し上がって下さい。

と、手土産を持ってこられました。

後日、Nさんからこの話の報告を受けて、お客様と気持ちが通い合った事に、深い感銘を受けました。

それで、このことは他の社員の皆さんにも伝えたいと思い、

この話を『一円物語』と名付け、回覧にして社員の皆さんに読んでもらいました。

今となっては昔の事ですが、ビジネスの中ではいろいろな思い出が残っています。

2015年10月12日(月)