冬には冬の楽しみがある 寒い夜は秋田の郷土料理 〜夫婦二人のきりたんぽ鍋〜 

冬には冬の楽しみがある 寒い夜は秋田の郷土料理きりたんぽ鍋で温まる

きりたんぽ鍋

写真出所 農林水産省HP

冬には冬の楽しみがある 〜夫婦二人のきりたんぽ鍋〜

まだまだ寒さが厳しい、この季節。

外に出れば、思わず肩をすくめる冷たい風。

けれど、冬には冬の楽しみがあります。

それは――

湯気の向こうに、静かに座る「きりたんぽ鍋」。

先日、秋田名物のきりたんぽ鍋を、

我が家でいただきました。

外食ではなく、自宅で。

観光地でもなく、いつもの食卓で。

夫婦二人の、ささやかな贅沢です。

きりたんぽは、

すりつぶしたうるち米のご飯を

杉の棒に巻きつけて焼いたもの。

棒から外し、食べやすく切って鍋に入れます。

名前の由来は、

武術の稽古で使う槍の先の

「短穂(たんぽ)」から来ている、

という説が有力だそうです。

それを鍋に入れるときに“切る”。

だから「きりたんぽ」。

切られてこそ、本領を発揮する。

なかなか示唆に富んだ食材です。

今夜の具材は――

・きりたんぽ

・骨付き鶏肉

・骨なし鶏肉

・豆腐

・ネギ

・エノキ、ハクサイ

・そしてセリ

きりたんぽ鍋に、セリは欠かせません。

爽やかな香りと、ほろ苦さ。

濃厚な鶏出汁をすっと整えてくれます。

モチモチのきりたんぽ。

シャキシャキのセリ。

食感の違いが、鍋に奥行きを生みます。

出汁は骨付き鶏から。

ぐつぐつと煮える音を聞いていると、

冬の夜が少しやわらぎます。

きりたんぽは、手でちぎって入れました。

形は不揃いでも、味はしっかり染み込みます。

ふと、思いました。

組織も鍋と同じで、素材の個性を活かしながら、ひとつの味にまとめるのが経営の役目なのかもしれません。

強すぎてもいけない。

弱すぎても物足りない。

出汁が全体を支え、具材がそれぞれの役割を果たす。

卓上コンロで熱々の鍋を囲みながら、

そんなことを考えていました。

奥さんが、私の好きな甘エビの刺身も用意してくれました。

鍋に甘エビ。

この少しの気遣いが、夜を特別にしてくれます。

暦の上では、もう春。

けれど、冬には冬の楽しみがあります。

寒いからこそ、温かさが沁みる。

もう少し、冬の贅沢を味わいたいと思います。

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