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[ りんりんのお仕置き〜りんりん、泣いて謝る〜] 

 それは、2005年3月のあるのんびりした休日の出来事です。庭には梅の後、杏の花が咲き、陽はポカポカと暖かくなり、人も犬もあくびが出るほど穏やかな春の一日でした。

 パパは今日は会社のお休みで一日お家にいて、僕はついウトウトと座布団を枕にこの世の春を謳歌しています。

 油断したときが危ないのです。つい、出来心が出てしまいました。パパさんが本を読んでいるうちは、僕はちゃんとそばでいい子いい子してたんですが、パパさんが少しうたた寝をしているときのことでした。


 以前からパパさんがめだかにあげる餌が気になって仕方がありませんでした。

 タッパーの小箱に入っためだかの餌からは、パパが朝と晩にめだかにあげている時においしい臭いが臭ってきます。この臭いが僕の静かな心をかき乱してしまいました。

 気が付けば、パパさんはイビキをかいて寝ているし、辺りに誰もいないし、ちょうど今がチャンスと思い、タッパーを口で咥えて誰もいない部屋のベッドに上り、タッパーの蓋を開けることにしました。密封のしっかりしているこのタッパーは僕にとってはやりがいのある仕事です。どこから噛んだら開くのか、いろいろと試行錯誤を重ね、手で押さえて、口の歯でこじ開けてみました。

 なんと、うまく開きました!しめしめ。これを舐めてやると、はりきっていました。

 めだかの餌はどうやら魚の粉のようで、食べるというよりは、舐めてお腹の足しにすることにしました。無理して開けたので、勢いあまってめだかの餌の粉はベッドに飛び散り、これを少しずつ端から、もったいない、もったいないと舐めているところへ、誰にも気が付かれていないはずが、突然パパが怖い顔をして入ってきて僕を睨み、大きな声で叱られました。

 親父のカミナリという言葉を知っていますか。親父は普段怒らないものの、ある日突然怒り出し、カミナリの落ちる音のように大きな声で叱るのです。その怖いこと、怖いこと、たまりません。

 下を向いて、反省の意を表し、カミナリが通り過ぎるのを待つつもりでした。ところが、パパさんは僕を暗いお仕置き部屋に入れると、どこかに行ってしまいました。

 親父のカミナリが落ちたと思えば、あんなに穏やかだった天気は急変し、本当のカミナリがゴロゴロと鳴り始めました。その怖いこと、怖くて怖くて、早く出して欲しい気持ちは高まるばかりです。


 30分が過ぎ、1時間が過ぎても、出してくれません。

 おかしいなぁ、そろそろ許してくれるころかなあと思い、ちょっと狼の遠吠えのようなウォーと声を伸ばして叫んでみました。

 しかし、このぐらいではダメなので、やや音程を上げ、声の音量を大きくし、ご近所にも聞こえて同情を買うようにやってみました。

 パパさんに聞こえたのか、お仕置き部屋にやってきました。ここで、なんとか反省の意を汲んでもらいたいと思い、尻尾を振り振り、もう出して出してと言ってみました。

 今日のパパさんはご機嫌が悪いのか、ちょっとこのぐらいでは、ダメなようで、何を思ったのか、僕が泣いているところや、出して欲しいと言っているところをカメラを持ち出して、面白そうに撮っています。

 2時間も経過した頃、結局はママさんが帰ってきて、仲裁に入ってくれて、おおよしよしかわいそうにと、僕を抱き上げ、お仕置き部屋から出してくれました。やっぱり、僕はパパさんよりママさんのほうが好きです。

 ママさんへ。これからも僕が困っていたら助けてください。