SACO(日米特別行動委員会)の合意により一部返還されたところにやんばる学びの森ができました。

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SACO(日米特別行動委員会)とは、日米の外務・防衛閣僚の協議機関である日米安全保障協議委員会のもとに設けられた機関です。 第169回沖縄訪問(6)

やんばるの森を走行中

沖縄の自然が残っているのは、米軍の演習場が広がる北部地区です。

米軍の演習場は鉄条網によって囲われていて中には入れません。

結果的には、鉄条網がやんばるの自然を守っています。

国道58号線を走っていると、ヤンバルクイナが現れる北部地域に差し掛かりました。

更に58号線を北上すれば、間もなく沖縄本島の最北端辺戸岬に到達します。

無人島安田島のある安田地区

途中には、安田(あだ)地区があります。

飛行機から見える安田島は、沖縄本島から少し離れた離島で、島の周りは砂浜があり、周囲は珊瑚礁に囲まれています。

こんな無人の離島に行ってみたいと以前からの憧れの島です。

安田島は、安田漁港から船が出ているので、渡ろうと思えば、島には渡れます。

無人島なので、島では一切のサービスは受けられません。

渡る時には、自分の食糧や飲み物は、自分で持って行かなければ、島には飲み水も自動販売機もありません。

安田島には、野生のうさぎが生息しているそうです。

島の周りはシュノーケルに向いていて、熱帯魚が沢山見られるそうです。

ヤンバルの森の中に入る

もう少し北上すれば、安田地区に差し掛かるという手前で、北に向かって左側に、何か施設があり侵入案内がありました。

この奥には何かがあると思い、車を国道58号線から、ヤンバルの森の中に進めていきました。

しばらく森林浴に適するような林が続きました。

これまではアメリカ軍の軍用地だった地域なので、見過ごしていました。

原始林のその先には、整備された芝生の広場が見えて来ました。

ここは何をする場所なのか、興味が湧いてきました。

車を進めていくと、どうやら青少年の為の宿泊施設のようです。

こんなところに整備された宿泊設備が

さらに進むと、立派な宿泊設備が見えて来ました。

今まで、国道58号線を走っていて、見過ごしていた場所です。

ここは「やんばる学びの森」です。沖縄本島北部国頭村にある施設です。

丁度お昼時だったので、ここで食事ができたらと思い、食堂の施設に行ってみました。

食堂の入り口は開いていましたが、中に入ると食事の時間は終わりでした。

「では、コーヒーか紅茶のような飲み物は頂けませんか?」と尋ねてみても、

「もう終了しました」と言われ、ここで休息することが出来ませんでした。

この対応で感じたのは、民間施設とは違う、公務員的な施設かなぁと感じました。

米軍占領地が返還された場所です

とても広い大きな施設でした。

こんなところに、こんなに整備された施設があるとは知りませんでした。

調べてみると、これは米国軍から返還された施設を利用して創った施設のようです。

周辺の森林は、戦後復興の為の木材や薪炭材の供給や、米軍によるサバイバル訓練の演習地として利用されてきました。

1995年SACO(日米特別行動委員会)合意によって、一部返還された米軍の安波訓練場跡地と、安波ダム建設時の残土置き場を活用して整備されました。

日米特別行動委員会

日米特別行動委員会とは正式名称は〈沖縄施設・区域特別行動委員会〉です。

英語ではSpecial Action Committee on Facilities and Areas in Okinawa(略称SACO)。

1995年の少女暴行事件をきっかけに高まった沖縄の基地縮小要求にこたえる形で同年11月、沖縄県の米軍の施設・区域の整理統合・縮小ならびに運用方法の調整について検討するため、日米の外務・防衛閣僚の協議機関である日米安全保障協議委員会のもとに設けられた機関です。

1996年4月の中間報告では普天間(ふてんま)基地の全面返還を含む米軍基地の約20%返還を勧告、同年12月に代替ヘリポート建設などを加えた最終報告書を提出しました。(百科事典マイペディアより)

返還土地の活用

 施設の内容は2007年に「遊びのゾーン(アクティブゾーン)」が先行オープンし、カヌーツアーやガイドウォーク、環境学習等のプログラムが始まりました。

2011年には安波ダム建設時の残土置き場(約5ha)を活用した「学びのゾーン(ディスカバリーゾーン)」がオープンし、宿泊施設、レストランの運営が加わったそうです。

やんばる学びの森の概要

やんばる学びの森は国頭村環境教育センターとして、指定管理者制度による村からの委託を受け、地元のNPO法人「国頭ツーリズム協会」が管理運営を行っています。

やんばるの森は、湿潤温暖な亜熱帯海洋性気候により、南方系と北方系の入り混じる独特の植物相で構成されています。

そこに棲息する動物たちの中には、古い時代に中国大陸から渡り、

それぞれの島で地理的隔離によって、独自の進化を遂げたものと、

近隣地区では絶滅し、この地域にだけ生き残った固有の動物たちがいます。

ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネ等は世界中で、

やんばるにだけ生息する固有の動物で、やんばるの森では今なお、

その姿を観察することが出来るそうです。

宿泊棟料金は、一番安い通常の素泊まりの3,360円~最高はトップシーズンの2食つき10,560円で宿泊できます。

祝初設備も個室になっていて、部屋毎で語り合って楽しめそうです。

トップシーズンは、ゴールデンウィークや、夏休み、年末年始の特別料金です。

キャンプサイト利用料金は1,030円~2,570円で、その他、テントや食器などのレンタル料が加算されます。

また、施設利用として、80名収容できるセミナーホールを1000円~2,000円で借りることも出来ます。

他にもツアープログラムとして、カイドウォークや、ジャングルカヌー、ナイトハイクなども年間を通して企画されており、

プログラムによって値段は異なりますが、大人料金で2,400円~5,600円くらいで参加することが出来ます。

もう7月8月の真夏は終わりましたが、夏の時期に青少年達がここで自然に囲まれた宿泊を体験することは、とてもいいなぁと思いました。

夜はきっと都会では見られない満天の星が見えると思います。 

やんばる学びの森 (公式サイトはこちら

〒905-1504 沖縄県国頭郡国頭村安波1301-7

まとめ

沖縄では軍用地の返還が、遅い速度で進んでいます。

商業施設のライカムはその一例です。

やんばる学びの森は、沖縄の都市部からかなり離れているので、手付かずのやんばるの原始林が残っている貴重な地域です。

ここに開発が入ると、沖縄の自然は壊れていきます。

心無いひとは、山原の動物、植物、昆虫などを密漁する例が増えています。

犬や猫を捨てに来るひともいます。捨てられた犬は猫は生きていくために自然の生き物を襲うことになります。

やんばるの森を入ると、いたるところにこのような行為を禁止する警告が見られます。

返還された占領地の利用と保護は、相反する場合があります。この調和は個人では難しく、地方政府の強いリーダーシップが求められる問題です。

 

2018年10月6日(土)

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