水納島の海は誰のもの? ジェットスキーが接近してきたら、118番に電話するか、海上保安庁に直接電話すると海上保安庁の船が来てくれます。ジェットスキーが遊泳客を追い払うこんな島になったことを残念に思います。

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水納島(みんなしま)の海は珊瑚礁が広がり、海水魚が身近で見られる楽園でした。それが、ジェットスキーの為に危険な海になり、僅かな場所でしか泳げない島になっていました。 第168回沖縄訪問(12)

瀬底島(せそこじま)のすぐ近くに、水納島(みんなしま)があります。

水納島は上空から見ると、パンのクロワッサンに似ているので、クロワッサン島とも呼ばれています。

水納島は50人ほどの住民に対し、約6万人もの観光客が訪れる人気のある離島です。

水納島の飲料水は瀬底島から給水を受けています。

初めて水納島に行ったのは30年程前で3人の子供を連れて、海水浴に訪れました。

水納島の浜辺の近くの海は、美しいサンゴが残っていました。

その後、会社の社員旅行にも、社員を連れて水納島に泳ぎに行った事もありました。

あれから30年、今日は孫達を連れて水納島に海水浴に行きます。

2018年夏の水納島は、大変人気のある島に変わっていました。

船の乗船だけでも行列です。

連絡船には切符を早く買った人から順番に乗ることができます。

渡久地港から船に乗り、およそ15分で水納島に到着します。

水納島の白い浜辺は真夏の輝く太陽で、白く光って見えます。

早くおいでと、招いているようです。

水納島までは高速客船「ニューウイングみんな」に乗船して行きます。

船に乗っている時間は約15分です。

船のデッキで外の景色を見たかったのですが、皆さん同じ考えで、デッキは人でいっぱい、まるで通勤電車の満員状態のようでした。

仕方がないので、空いている客室で過ごしました。

客室はクーラーが効いていて、居心地ならデッキより客室の方が良かったです。

渡久地港は、本部港とすぐ近くです。

本部港の中に、渡久地港があっても良いくらいです。

満席の船には家族連れの海水浴客と、二人だけの若い男女のお客さんが中心でした。

写真を撮るために、客席から出て、デッキの方に移動してみました。

船の端の方に行くのはとても大変で、なんとか海の景色が撮れる場所を確保し、渡久地港から水納島に進む船から見える景色を撮りました。

30年前も、20年前も今日のように良く晴れた夏の日でした。

航路は同じでも、乗っている船は変わり、段々と立派な船になっています。

しばらく航行する内に、水納島が見えて来ました。

30年前、20年前とは違った景色です。

何が違っているのか、上陸してから調べます。

船が着く突堤から島に向かって右側が、以前泳いだ、サンゴがよく見える場所です。

左側は、人気のない浜辺でした。 

ところが、2018年夏の水納島は、右側はジェットスキー、水上バイクが集まる発着場所になっていました。

これでは、右側の綺麗な海で泳ぐことは危険で難しいなと悪い予感がしました。

たくさんの乗客と一緒に水納島に上陸です。

U君達は初めての水納島ですが、U君のママは二度目です。

上陸すると、左側の浜辺に行くように、誘導されました。

左側の浜辺にはビーチパラソルが沢山砂浜に立っていました。

ここで選択です。

このビーチパラソルを借りるかどうかの選択です。

U君のパパはちゃんとパラソルに代わる日よけになるテントを用意してくれていました。

ビーチパラソルが乱立する場所を避けて、もっと左側に進んでみると、あまり混雑していない場所がありました。

さらに左側に進むと、ほとんど人の居ない浜辺にやってきたので、こちらでテントを組み立てて、今日の海水浴の休憩所を作りました。

私の考えの中では、右側の浜辺で、U君やMちゃんに綺麗なサンゴや海水魚を見せてあげるつもりでした。

海岸のすぐそばまで接近する危険なジェットスキー

それが、ジェットスキーが激しいうなりを立てて、出発したり戻ってきたりしているので、危なくて右側には行けなかった事を悔やんでいます。

海に入れるように、服を着替えて、みんなで浅い場所から海の中を覗いてみました。

少し沖の方に行けば、珊瑚礁が見えそうです。

シュノーケルをつけて、一人沖の方に出ようとすると、U君のママ(私の娘)から厳しく注意を受けました。

一人で沖に出ると、すぐ近くを走るジェットスキーとぶつかるという心配です。

浜辺のすぐ側まで、ジェットスキーは入り込んできています。

浜辺から少し離れたところで魚を探していると、ジェットスキーのお兄さんが、私に注意をするために、すぐ側までやってきて、船の上から私に警告をしました。

「ここは危ないから、泳がないで下さい。」
みんなと同じ場所で泳ぐようにという、警告というか命令です。
私は、反論しました。

海上保安庁では水上オートバイ(ジェットスキー)の運転心得として、

遊泳者やダイバーの近くで航走するなど、危険な操縦はやめましょう。(法令により禁止) と運転者に注意を呼び掛けています。

海では、遊泳者より、水上バイクの方が、強者です。

強いのは水上バイクの方で、水上バイクは、海水浴客の近くまで来てはいけないのです。

注意するのは水上バイクであり、泳いでいる人ではありません。

ここは海上保安庁が指定する遊泳禁止地区ではないのに、なぜ泳いではいけないと言えるのか?

あなたにはそんな権利はあるのか?

海上保安庁から委託を受けて取り締まっているのか?

と尋ねると答えられなくなり、

「とにかく注意して下さいね」と捨て台詞を言って去っていきました。

もし、遊泳中にジェットスキーが接近してきたら、118番に電話するか、海上保安庁に直接電話すると海上保安庁の船が来てくれます。

水上バイクによる海難事故の予防は,海上保安庁の管轄です。

泣き寝入りしないで、危険回避のために、海上保安庁に助けを求めたら良いのです。

第十一管区海上保安本部名護海上保安署が水納島の管轄署です。

住所: 沖縄県名護市字宮里452-3 電話: 0980-53-0118

海上保安庁ではマリンレジャーに伴う海浜事故や船舶事故の減少に取り組んでいます。

しかし、今はジェットスキーと口論しても、私には勝ち目はありません。

自分の身は自分で守るしかありませんので、浜辺の20メートル以内で泳ぐことにしました。

仕方がないので、浜辺の近くで泳いでいると、急に空が暗くなり、集中豪雨です。

これが、いわゆるスコールです。スコールが降る間は気温が下がって、海に入っていると体が冷えてきました。

せっかく奧さんに水納島の海の魚を見せようと、シュノーケリングの練習をしていましたが、スコールのため中止です。

海に入るのは危ないので、せっかく来た水納島は昔のように珊瑚と魚を楽しむ事が出来ませんでした。

何でこんな事になったのか、原因は水納島で海の家を経営する人たちの考えです。

どうして海の家の経営者は浜辺で営業できるのでしょうか?

日本中の海岸は国有地です。

海岸を管理をするのは国土交通省や、国から事務委託を受けている県(県土木部の出先機関である土木事務所など)です。

国の管理する海岸での、海の家の営業は原則禁止です。

しかし、海岸法が整備される前から海岸で商売をしてきた住民に、突然禁止をすれば彼らの生活は立ち行かなくなります。

そこで、救済方法として既得権を認める形で、地元民が組織する事業組合のみを対象に、経過措置として許可を与えてきたようです。

古くからそこで生活をしてきた住民に限定して許可を出しているのが実情である。

しかし、海岸法では浜辺の利用に対して特例措置をしているのであって、浜辺の先の海にまで海の家の経営者に独占的な使用権を与えているのではありません。

こう考えると、水納島の海を我が物顔でジェットスキーが走り回り、遊泳客を閉鎖的な区域に追い込む行為は、海の家の行きすぎだと言えます。

ビーチパラソルや浮き輪を貸すよりも、ジェットスキーを使ってバナナボートに乗せる方が、はるかに利益が高いのです。

ジェットスキーに乗せて、海に出るほうがお客さんの方も喜ぶのです。

その為に、水納島の海の99%をジェットスキーの走る地域にして、1%を海水浴客の為に使うように、調整していました。

本当の水納島の素晴らしさは、99%のジェットスキーが走る海にあります。

以前に水納島を訪れたとき、水納島の海の家を経営していた具志堅さんの話を思い出しました。

一部の人が水納島の海水浴場を仕切っているのです。

昔の自由に泳げた水納島を知らない人達は、今日の水納島で満足しているのかもしれません。

私は、U君家族達に昔のような自由に泳げる美しい水納島の珊瑚礁と海水魚を見せてあげたかったのに、今日の結果は残念でした。

一夏の僅かに限られた期間で、利益の最大化を図るためには、

危険なジェットスキーを走らせて、遊泳客を狭い地域に限定して、

安全性を確保することが海の家の経営者が選ぶ方法です。

残念・無念な気持ちを抱いて、水納島発の最終便に乗って渡久地港に帰ります。 

2018年8月14日(火)

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