沖縄本部地区備瀬のフクギ並木は重要文化財級の文化地域の評価を受けています。

投稿No:7918

備瀬のフクギ並木に西表島と由布島を結ぶ水牛が、観光資源として導入されていました。 第168回沖縄訪問(7)

沖縄海洋博の地域は、本部地域ですぐ近くに備瀬地区があります。

備瀬地区が人気を浴びているのは、昔の沖縄の村の面影が
今でも残っているからです。

海洋博から近いので、海洋博の帰りに備瀬地区に立ち寄る観光客が
増えて、備瀬地区自体も一つの観光地になってきています。

美ら海水族館のすぐ近くにある備瀬集落は、
フクギ並木で有名な場所としてインターネットでも
沢山の検索を集めています。

フクギ並木や、古民家を撮影しにくるお客様が増えているそうです。

中でも一時期人気を集めていたのが、
パワースポットの『備瀬のワルミ』ですが、
観光客のマナーの悪さが原因となり、
現在は立入禁止になっているそうです。

あまりにも観光地化したので、
最近は備瀬地区に立ち寄ることを避けていましたが、
久し振りに備瀬地区に来て、ここで昼食をとることにしました。

以前、金城正則さんと金城千賀子さん夫妻、片山正喜さんの三人を招待して、備瀬の民宿「ペンションビセザキ」で泊まったことを思い出します。

ここから備瀬の民宿「ペンションビセザキ」に泊まった思い出の反芻です。

お料理は、まず先付けが出ます。

オーナーの熊本保美さん、通称「くまさん」が、
近くの海に潜って獲ってきた食材が、基本です。

ペンションビセザキ

さらに、那覇まで、食材を買い付けに行きます。

東京の築地から、飛行機に乗り、
着いたばかりの食材を仕入れに行っています。

ペンションビセザキ

お刺身は、まず石垣鯛(ガラサミバイ)と蛸の刺身です。

ペンションビセザキ

蛸は、「シガイ」とも言います。

タイラガキの貝柱は、刺身として出ています。

ペンションビセザキ

噂のアーサーの天ぷらです。

油の温度はどれくらいで揚げるのでしょうか?

パリパリッとした、とてもいい食感といい香りです。

ペンションビセザキ

このアーサーの天ぷらを始めたのは、
お母さんがお店を始めた時からだそうです。

アオサを新月と満月の夜に採って、
根を残して芽を摘むのが基本だそうです。

そうすれば、また芽が出てきます。

すべて食材は次のことを考えて採るそうです。

ペンションビセザキ

それから豚肉のラフテーですが、これをお粥と7時間も時間を掛けて、
煮込んで作ったラフテーのお粥煮込みです。

ペンションビセザキ

とても柔らかくて、食べやすい、とろけるような柔らかさでした。

ペンションビセザキ

お寿司を食べながら、沖縄の文化について話が始まりました。

「沖縄は本来どこの国に属していたのか」が話題になりました。

ペンションビセザキ

中国なのか?朝鮮半島なのか?あるいは日本国なのか?という話です。

それは、沖縄の文化の中に、中国や朝鮮半島、さらに、島津藩を通して、
日本の文化が重なって、残っているからです。

自然が壊されている話も出ました。

本部の地区の開発の激しさのことです。

住民としては生活が便利になってほしいけど、
自然も残して欲しいという矛盾です。

またお料理に戻ります。

次に黒マグロの刺身です。

ペンションビセザキ

これはやや幼い黒マグロでしょうか?

マグロにも、食べ頃があるそうで、食べる人の好みを予想しながら、
くまさんが、食材を選ぶそうです。

それから途中、漬物がでました。

これはパパイアと大根ですが、大根は寿司に使った
酢飯の残ったものを利用して、さらに、秘密の○○を足して、
漬物を漬けるそうです。

ペンションビセザキ

おいしいなぁと思ったお酒は、秘密がありました。

泡盛をブレンドしたものです。

ペンションビセザキ

いくつかの泡盛を混ぜて、甕に入れて、長らくおいておくと、
泡盛の味が良くなるそうです。

とても柔らかい、まろやかな味で、飲み易いブレンドの泡盛でした。

ペンションビセザキ

くまさんの、お客さんを飽きさせない話を聞きながら、
いろいろと工夫して作ったお料理は、うんちくを聞けば、
なるほどなぁと思うものばかりです。

ペンションビセザキ

さて、今夜は、びっくりパーティを予定しています。
何が起きるのでしょうか?   2008年3月23日(日)

備瀬の民宿「ペンションビセザキ」の思い出はここれで終わります


どのお店に入ろうか、奧さんの希望に添って、備瀬フクギ並木のカフェレストラン美ら海cafeに来ました。

アグーのタコライスや沖縄蕎麦、地元もとぶの生マグロ丼など、
沖縄飯はもちろん、世界中から訪れる観光客を驚かせる名物料理
「やんばる骨付き鶏」や、アグー料理、スパイシーカレーがあります。

他にもカフェメニューとして宇治抹茶や伊江島の黒糖を使用した
特製ぜんざいも人気のようです。

車がどんどん入って来て、狭い駐車場はいっぱいです。

諦めて車を引き返す人も沢山いました。

近隣に駐車場があれば、もっとお客様はお店に入って頂けるのでしょうが、狭い土地なので駐車場の確保までは出来ません。

2016年10月30日、本部町備瀬区に
「フクギの里宣伝記念碑」が建てられました。

フクギは古くから建築資材や沖縄の伝統織物である紅型の染料にも用いられるほか、近年では街路や公園等の緑化木としても栽培されます。

また、自然災害に強い性質をもっていて、
防潮、防風、防暑、防寒、防火等の機能に優れていることなどから、
屋敷や集落を守るボーグとして広く植えられてきました。

しかし、近年の生活様式や生活環境の変化、
開発や都市化の進展などにより少なくなってきています。

このようなことから、平成26年度、
沖縄県全島緑化県民運動推進会議において、フクギの多面的機能を
評価し、フクギの福に因み、2月9日を「フクギの日」と定めました。

フクギの重要性を広くPRするとともに、フクギ林の保全、再生、
創出に向けた取り組みを積極的似推進していく事が決められたそうです。

美ら海カフェで食事を済ませた後は、
この夏皆で行く予定の海水浴場を下見に行きました。

噂では備瀬の岬の辺りに、熱帯魚が沢山集まるスポットがあるそうです。

狭い道なので、車は駐車したままフクギ並木の細い道を
岬の方向に向かって歩いて行きました。

岬は遙か遠くに見えました。

あそこまで歩くのはこの暑い炎天下では熱中症になったら大変なので、
歩いて行くのをやめました。

駐車場の方に引き返してきました。

フクギ並木は、水牛車や自転車に乗って観光することができます。

向こうの方から丁度水牛がやってきました。

大きな角でとても怖そうですが、温厚な性格です。

水牛はとても力があるので、大人が数人乗っても大丈夫なんだそうです。

水牛に乗っての散歩は、20分程度で4名で2000円でした。

この光景は沖縄の離島で見た事がある光景です。

そうです。西表島の離島で見た光景です。

昔、西表島から1kmほど離れた由布島に渡るときに、
水牛を使った牛車が始まったそうです。

その時の水牛は、台湾から一番目の水牛を連れてきて、
それが今も子孫を残して、増えているそうです。

懐かしいフクギ並木を奧さんと一緒に歩いてみました。

以前写真で撮った景色と、ほとんど変わっていません。

歓迎めんそーれと書かれた大きな看板は、
以前より綺麗に取り替えられていました。

少しの間で、備瀬地区はどんどん変わっている事が分かりました。

しかし、フクギ並木の静けさは、今も変わっていなかったので、
嬉しく思いました。 

2018年8月12日(日)


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