幼児を海で遊ばせるには、万全の注意が必要です。事故は、一瞬にして起きます。

お父さんにしてもらった楽しい思い出は、また次の世代の子供たちに引き継がせたくなります。 第160回沖縄訪問(9) 社長ブログ沖縄/孫達とシュノーケリング/沖縄の海

沖縄ツアーに参加して、沖縄の海を満喫できるかといえば、なかなかそうはいきません。

沖縄の海は、初心者用のコースが決まっていて、沖縄旅行の回数が少ない時には、有名な観光地ばかりをまわります。

海であれば、事故があっては大変なので、フェンスの離れたごく安全なホテルのビーチが案内されるところです。これには、すぐ違和感が湧きます。

沖縄の海と想像していると、シュノーケルで海を覗いた瞬間、きれいなサンゴや、サンゴに住み着く美しい熱帯魚が、テレビの画面に出てくるかのように、自分のゴーグルを通した目の前に出てくると、期待しているからです。

実際には、そんなところは僅かに残っている場所があります。

それを知っているのは、本当に沖縄の海に詳しい、ごく一部の人です。

今日のインストラクターの片山正喜さんは、その一人です。

風を読んで、風の方向を察知して、風の方向から、波の静かなビーチを選びます。

ビーチも、幼児が遊べるような、遠浅のビーチです。

大人には物足りないビーチですが、幼児が海に慣れるためには、海の怖さをいきなり体験しないような、ABCのAから始めるような練習方法です。

昔、片山正喜さんの愛犬、リーが生きていたころ、

リーはこの浜辺で、片山正喜さんが沖合の藻場で、新鮮なモズクをとってくるのをじっと待っていた時がありました。

海に入らない人のために、直射日光を遮るテントを張ります。

白い砂浜の折り返しの紫外線もあるので、顔にはしっかりUVカットを塗って対応したつもりでも、きっと夕方には日焼けのあとが残ると思います。

神戸では見られないような白いきれいな砂浜で、U君とMちゃんは、後方基地のことはすっかり気にしないで、すぐにでも海に入りたがって、勝手に走って行っています。

幼児の事故は一瞬です。

ちょっと目を離した瞬間に、体が海に倒れて、深みに足をとられて、おぼれることがあるからです。

琵琶湖に幼児を連れて行ったとき、大人同士のお母さんはおしゃべりをしていて、幼児の行方を一瞬、見逃してしまいました。

その時、私は幼児の後を目で追っていたので、幼児が琵琶湖の海に入って、その後ばたばたともがいているのを見つけて、大急ぎで海へ入り、女の子を救出したことを覚えています。

みなさん思い思いに日焼け止め防止をして、シュノーケルの準備に入ります。

U君とMちゃんのお父さんは、一年中多忙な外科医なので、子供たちとこうして一緒に海に入れるのは、一年に一回くらいです。

だから、この一瞬の時間を、うんと凝縮させて、心の中と気持ちの中に、しっかり思い出として残そうとしています。

大人の膝くらいの深さのところでいったん立ち止まり、ここで片山正喜さんから改めて海に入る注意を聞きます。

U君は、予習として、私がプレゼントしたシュノーケリングの道具を使って、自宅のお風呂である程度は息継ぎの練習をしてきたそうです。

これから厳しい練習に入る前に、まずは残波ロイヤルホテルを背景にして、U君と私の記念写真です。

お風呂の水と違って、海水は誤って飲むと苦くて苦くて、一度飲むと、海が嫌になってくることもあるので、片山正喜さんの指導はきめ細かく、指示が出ています。

浮き袋につかまって、下を見ながら、時々は空気を吸いながら、まっすぐ進む練習です。

幸い波は静かで、揺られることもなく、シュノーケリング先から海水が逆流してくることもありません。

これでU君も少し自信がついて、一歩前進です。

U君が進むと、すぐ真似をしたがるのが、年下のMちゃんです。

でもまだ、Mちゃんには同じことをするのは早すぎます。

U君の目から見た、今日の静かな読谷(よみたん)の海は、こんな具合に見えています。

青く見えるのは、コバルトスズメです。

U君のママも、Mちゃんも、このくらいの深さなら、水中ゴーグルを通して、熱帯海水魚が見えたので、これだけでもかなりの興奮状態です。

松葉博雄は、U君のママにも、彼女が幼い時に、同じような体験をさせたことがあります。

U君のママは、U君とMちゃんと、一緒にシュノーケリングの体験ができたことだけでも、大満足のようでした。

2016年8月15日(月)


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