沖縄科学技術大学院大学 生活環境としても、研究環境としても、 内地の国立大学に比べて、別格のような、恵まれた施設です。

沖縄科学技術大学院大学は、恩納村の村有地を使っています。恩納村の意向を尊重して、観光客の視察を受け入れています。 第151回沖縄訪問(6)社長ブログ/沖縄ブログ/恩納村ブログ/恩納村リゾート生活

沖縄科学技術大学院大学 見学日の朝食

※写真出所 沖縄科学技術大学院大学HPより

日章旗は、北風を受けて、靡いています。

これは、かなり強い北風が吹いていることが分かります。

北風が吹いているということは、

気温が低く、外は寒いことが推測出来ます。

今日は、松田光正さんと、

ヤンバルの方へドライブに行く予定になっています。

朝食は、松葉博雄が寝ている間に、

奥さんが起きて作ってくれていました。

今朝は、お米は、食べないことにしています。

なめこ汁と、バナナ、トマト、

大根おろしの上にちりめんじゃこがかかっています。

ムーンビーチホテルの沖には、

リーフの場所に、白波が立っています。

船が出られるような、海のお天気ではなさそうです。

沖縄科学技術大学院大学は恩納村にあります 

10時頃、松田光正さんが、ホテルに迎えに来てくれました。

運転は、専門の松田光正さんにお任せして、

松葉博雄は助手席に、奥さんは後方座席に乗ります。

最初に向かったのは、恩納村の丘陵地にある、

沖縄科学技術大学院大学です。

私は、これまでこの沖縄科学技術大学院大学に、

何度か訪れていますが、奥さんは初めてです。

谷茶の丘にあるので、ここからは、

東シナ海の海が一望できます。

奥さんは、この沖縄科学技術大学院大学が、

あまりにも施設的に恵まれた環境と、

施設の充実していることに、驚いています。

こんなに恵まれた環境であれば、研究者の皆さんや、

学生の皆さんは、

きっと研究に没頭出来るのではないかと、

思っているようです。

一般的には、優れた研究成果は、

周辺や裾野の部分が、

つまり基礎的な研究部門が多くなければ、

高い研究レベルには、上昇しないのが、普通です。

つまり、山が高くなるには、裾野が広くなければ、

山の高さを支えられないのと、同じです。

沖縄科学技術大学院大学 予算配分

それにしても、日本国政府は、文部科学省は、

この沖縄科学技術大学院大学に、

多大な予算配分をしたものです。

話によれば、沖縄海洋博以来の、大型予算のようです。

政府からの補助金に加え、研究助成金、

受託研究、寄付金等による外部資金を獲得しています。

世界トップクラスの研究・教育と沖縄振興を掲げる

沖縄科学技術大学院大学(OIST=オイスト)。

開学の2011年から交付金2000億円以上が投入され、

高い競争率での人材獲得や優れた論文輩出で実績を出してきた。

しかし近年は国からの財政支援について、

大学には厳しい声が政府関係者から上がる。

ピーター・グルース学長は

「予算を安定させてもらわないと、

半数以上を占める海外からの研究者の信頼を失ってしまう」

と訴えて回っている。(取材=編集委員・山本佳世子)

英語を公用語

沖縄科技大は政府が資金の大半を用意する特殊な私立大学だ。

英語を公用語に40以上の

国・地域からの約1100人が所属する。

教員が約80人、5年一貫の博士課程学生が約200人、

博士研究員(ポスドク)が約450人と構成も独特だ。

何もないところからのスタートゆえ潤沢な予算で、

欧米の研究型大学に負けない

施設・設備や報酬を用意してきた。

「(研究者の創造性を信頼して研究の自由度を与える)

『ハイトラスト・ファンディング』で、

最高の頭脳を採用する」とグルース学長は説明する。

日本の国立大学は近年「ロートラスト・ファンディング」、

つまり目的志向型プロジェクトの外部資金で、

獲得競争を繰り広げざるを得ないのとは対極だ。

競争率80倍

教員雇用の中心は、

無期雇用に向けた若手の有期雇用

「テニュアトラック」制度の准教授で、

ポスドク4人が雇用でき、

当初年収は800万―1100万円。

公募の競争率は約80倍だ。

一流の教員の指導を希望する学生が集まり、

入学の競争率も30倍近い。

世界9位

狙い通り研究成果は上がってきた。

英科学誌ネイチャー関連で、

著名学術誌への掲載割合をみた

「科学論文の質」ランキングで

19年に同大は世界9位と、

東京大学の世界40位に差をつける。

国際的な共同研究の比率も約6割で、

日本の研究型大学より上を行く。

しかしここへ来てコストの高さに政府は難色を示している。

運営費・施設整備費を合わせた予算は

2020年度が203億円で、

2019年度は196億円(補正予算を除く)。

減額ではないが、教員20人増に合わせた

研究機器の予算が認められず、

成長分がカバーされない点が問題だという。

グルース学長は「『OISTなら創造的な仕事ができる』

と海外から研究者が来てくれるのに」と抗議する。

国際的な質を維持しながら、

財政的な安定をどう進めるか。

国内外からの評価も無視できない。

出所 日刊工業新聞2020年1月30 より転載

 

沖縄科学技術大学院大学の住宅設備

研究者のための研究棟や、住宅設備が併設されています。

沖縄科学技術大学院大学の、学長の公舎もあります。

恩納村の所有する土地を使って、

沖縄科学技術大学院大学を作っているので、

この敷地の中に、観光客も入れるようになっています。

近くの海辺には、沖縄科学技術大学院大学の、研究者達の住宅棟が、別に用意されています。

以前に、住宅棟を見学したことがあります。

ため息が出るような、素晴らしい設備でした。

これだけの、国家予算を注入した、研究設備ですから、

近い将来には、ノーベル賞のような、

優れた研究成果を期待したいものです。

住宅棟は、リゾートホテルのコテージのような、造り方です。

こんな所なら、松葉博雄も、住んでみたいと思います。

沖縄科学技術大学院大学では英語で講義

この、沖縄科学技術大学院大学の講義は、

英語で行われることになっています。

ここに入学すれば、いつの間にか、

英語が話せるようになり、

研究と英会話が、同時に進むことになります。

背後の森には、ヘゴヤシが自生しています。

とにかく、生活環境としても、研究環境としても、

内地の国立大学に比べて、別格のような、贅沢な施設です。

独立行政法人なので、沖縄科学技術大学院大学にも、決算報告書があります。興味があったら、読んでみて下さい。

2015年3月1日(日)


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