とっくりきわた(徳利木綿)の並木がありました。

とっくりきわた(徳利木綿)の木には、花のような柔らかい綿が、種子を包んでいます。綿は風に飛ばされ、種子を遠くへ運んでいきます。 第146回沖縄訪問(4)

農村喫茶夕日の丘で、お昼ご飯を食べた後、片山正喜さんの運転で、この地区にしかないと言われる植物を見に行きます。それは、トックリワタノキです。

トックリヤシの木に似たような形で、木に花が咲いて、そして綿花のような綿がつきます。そこに種が包まれて、風に乗って、遠くに運ばれるという、そういった種の保存方法の、進化した木です。

トックリワタノキは、とっくりきわた(徳利木綿)と言います。

weblioの植物図鑑によると、トックリワタノキは、

「ブラジルからアルゼンチンに分布しています。高さは10~20メートルほどになり、幹は下部が徳利状に肥大し、鋭い棘が生えています。葉は掌上複葉で、5~9個の小葉があります。

10月から12月ごろ、ピンク色から乳白色の花を咲かせます。果実は20センチほどの楕円形で、中には繊維に包まれた種子が詰まっています。

パンヤ科コリシア属の落葉高木で、学名は Chorisia speciosa。英名は Floss silk tree。」

百合くらいの大きさの、ピンク色の鮮やかな花を付けるようですが、今は花が落ちて綿毛だけの状態になっていました。

トックリワタノキは、大きな木です。そして木の外側の幹には、たくさんのトゲトゲがついています。

このトゲトゲは、外敵から身を守るために、ハリネズミやハリセンボンが纏うトゲトゲを連想させますが、トックリワタノキのトゲトゲもそうかというと、確かな理由は分かっていません。

バラの茎にはトゲがありますが、害虫はトゲなど気にせずバラを食い荒らすといいます。バラのトゲは、自らの茎を少しでも太く見せるためのものと言われています。

このトックリワタノキのトゲトゲも、同じ理由で付いているものかもしれませんが、実際のところ、なぜなのかは定かでありません。

この地区はブラジルに移民した人達が多いので、この木は、ブラジルから持ち帰った種が、育ったようです。この地区だけにある、トックリワタノキです。

更にこのあたりの珍しい森林を、車で見て回っています。

嘉津宇岳・八重岳・安和岳のあるこの辺りは、沖縄県自然環境保全地域に指定されています。

この地域は、主として中世代の本部層中の石灰岩からなる非常に険しい地形です。

沖縄島では、この地域だけに自生する動物としてヒナカンアオイ、カツウダケカンアオイ、ホソバテンナンショウ及びヌスビトハギの4種、沖縄島の固有種も3種あり、その他植物地理学上貴重な種が多数分布しています。

さらに、この地域はカラスバト、コノハチョウなどの国・県指定天然記念物の自生地となっています。

この貴重な自然を将来の世代に引き継ぐため、県は名護市の協力を得て、自然環境保全地域に指定しました。

平成元年3月3日に指定され、特別地が68.07ヘクタール、普通地区が88.09ヘクタール、合計156.16ヘクタールの面積が、この自然環境保全地域に定められています。

松葉博雄が今いる、嘉津宇岳の隣に、八重岳と安和岳があります。

名護から北のヤンバル地域には、山が沢山あり、山に登って眺望を見ると、海が見える場所が多くあります。

そのヤンバルの森も、少しずつ開発が進み、農作物が植えられ、元の自然林は消えつつあります。

自然林では収入にならないため、蜜柑の木を植えたり、耕して畑にされています。絵に描いたような沖縄の景色にも、ところどころ不釣り合いな建物が混じり合っています。

2014年4月17日(木)

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