天と地と、水と海と、そして偉大なる琉球の神様に、前兼久の戸主達は、今年一年の安寧を祈って、家内安全・商売繁盛をお祈りします。

信心深いのです。水にも、海にも、山にも、神様が宿っています。生まれてこの地で育って、今年一年も海の幸、山の幸、畑の幸の恵を受けられるよう、皆でお願いしました。 第139回沖縄訪問(16)

昨年は喪中だったので、年賀葉書を出していません。年賀葉書が来ていても、沖縄では読めません。お正月の2日には、年始回りが始まる頃です。

郷に入っては郷に従えというように、ここ沖縄恩納村前兼久では、お正月のお参りは、水の神様、海の神様、山の神様、祖先の皆様に向かって、前兼久部落全体でお参りをします。

朝ご飯は、引き続きおせちです。お皿の真ん中には、なんと立派なアワビです。このアワビ、アワビの殻もついていて、「この殻は勿体ないので、捨てないで下さいね」と、奥さんに念押しをしました。

この貝殻は、何に使おうかなと、頭の中で考えています。

神戸から持って来たおせちは、保存がきくように、少し塩を多めに使っています。多い塩分をとらないように、かまぼこも美味しいからといって、どんどん食べてはダメです。

数の子は、すでに味付けを済ましている数の子です。食べてみると、化学調味料を沢山使っているように感じました。

一年の計は元旦にありというように、昨日の元旦か、今日の二日には、この一年の予定を手帳を見ながら、考えていく頃です。

学生の頃なら学習計画で、少し大人になると、お金をいくら貯めるか貯蓄計画で、子どもができると教育計画で、会社が忙しくなると経営計画です。

ところが、いくら計画を立ててみても、計画通りにいかないのがこの世の中で、上手くいかない計画を、上手くいく計画に修正する計画も必要になってきます。

朝ご飯をいただいて、10時からは、前兼久の海の神様にお参りします。前兼久漁港に面した前兼久グラウンドの隅に、海の神様の祠があります。お天気が良いので、皆さん暖かそうで、神戸なら薄着といわれるくらいの格好で参集です。

そしてその後は、山の神様にお参りします。まっすぐで、少し腰が痛くなるほど長い階段を上ります。

ここに集まっている人達は、前兼久集落の家長です。一家から一人代表で、お参りに来ています。これほどきちんと一家の代表が、水、海、山、そして祖先をお参りする風習は、内地でも、かなりの地方に行かなければ、残っていない習慣だと思います。

神戸にも近くに神社がありますが、ほとんど誰も集まりません。集まれとも言われません。一家を代表して、皆さん、祖先に向かってお祈りを捧げています。

祖先というのは、前兼久を開拓したといわれる、首里から来た人達や、久高島から来た人達です。

水神様と、海神様、山神様にお祈りをした後は、仕上げは前兼久の鎮守様です。

金城正則さんが区長なので、区長が祭司となれば、祭主は金城正則さんの仕事になります。この後、皆さん御神酒を頂く事になります。松葉博雄は、車の運転の予定があるので、御神酒を頂く前に、ホテルに戻ります。

2013年1月2日(水)

コメントを残す