沖縄県恩納村「朝日会」 Part3

遠足に行く前の子供のように、明日はムーンビーチ沖で貝を獲りに行くと思うと胸がワクワクして、寝坊して遅刻してはいけないと思い、寝る前にはすっかり朝の準備を整えて少し早く寝ました。

今朝も良い天気に恵まれ、ムーンビーチには陽が輝いています。

金城さんの船に乗せてもらい、山城さんと私の3人でムーンビーチの沖へ船で向かいました。

港を出てしばらく船は沖に向かって走ります。

陸の方が小さく見える所まで走ると錨を降ろし、貝獲りの準備です。

金城さんと山城さんはウェットスーツを身にまとい、腰に重しの鉛のベルトを巻き、水中メガネとシュノーケルをすばやく身につけると、すぐに網を持って海に潜っていきました。

素人の松葉博雄がウエットスーツも身につけず、競泳用の水着で後に続き海の底の巻貝を探します。白い砂地に、白い小石や、白い棒のようになった珊瑚の死骸と巻貝の区別がわかりません。

二人ともまるで石ころを拾うように、どんどん巻貝を拾い集めます。すぐに袋はいっぱいになりました。

一旦船に戻り獲物を船のバケツに入れました。驚いたことに巻貝はバケツから飛び出して逃げようとするのです。

ウニをついでに獲っていたようです。

ウニをナイフで切り割り、海水で洗って外側の美味しい身の部分をすぐに船の中でいただきました。

場所を少し移動して、もう一度もぐりました。

ムーンビーチの珊瑚礁は以前は珊瑚がビッシリ生い茂り、美しい海だったそうですが、今は珊瑚がほとんど死んでしまい、棒のようになった珊瑚の死骸が散乱しています。

松葉博雄の観察では、ところどころ新しい珊瑚の芽が出ているところもあり、少し将来に希望を持てそうです。

2時間くらい海に入っていると、ウエットスーツを着ていなければ寒さも感じるようになります。

船に戻って体をふき、乾いた服を着ると少し暖かくなりました。

 

2004年11月10日(水)

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