「ひょうご講座」で、福知山大学教授の高田雄司先生の「北欧(4ヶ国)の世界を読む・高齢者に対する社会的な仕組みと生活実態」の講座を聴いてきました

神戸元町の兵庫県庁南側の兵庫県民会館で開催された、「ひょうご講座」に行ってきました。

兵庫県立大学経営学部教授の安室憲一先生担当されている「林住期のヒトビト・人生の黄金時代を楽しむ法」の第2回目の講義は、福知山大学教授の高田雄司先生が、「北欧(4ヶ国)の世界を読む・高齢者に対する社会的な仕組みと生活実態」というタイトルで講義をされました。

講師の話が、林住期の話とどのように結びつくのか、興味があります。高田雄司先生は、電機メーカーの現地の社長として、7年間、スウェーデンで勤務し、スウェーデンや北欧の福祉政策について、詳しいからです。

ひょうご講座

日本には、後期高齢者医療制度が突然、実施され、関係者の間で混乱を起こしています。

福祉の先進国である、スウェーデンでは、どのように高齢者に対する福祉が、実行されているか、講演が進んでいきます。

ひょうご講座

最初に、北欧諸国についての説明があり、北欧の歴史、ヴァイキングの時代、北欧諸国の政治についてのお話がありました。

北欧諸国の概要の後には、アイスランド、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、フィンランドなどの国別のお話があり、北欧の社会保障の説明に移ります。

ひょうご講座

北欧では、高齢者ケアと保育が、社会によって行われており、女性が男性と同じように働いているので、中流階級が公的サービスを利用しているそうです。

福祉制度をまかなうには、当然、誰かが負担しなければなりません。どこの国でも、この負担者の問題について、悩んでいます。税金で賄うのか、個人が負担するのか、できるだけ平等にするのか、議論が分かれます。

ひょうご講座

北欧では、経済格差の少ない経済社会の確率を目指しており、国民の政府に対する信頼度が高いそうです。

公務員が、国民の期待を裏切らない、信頼に応えるという姿勢で、公共サービスに取り組んでいます。

ひょうご講座

ノーベル賞が発端で、技術水準も高く、会社における研究開発費が高いそうです。

北欧では、多角化する企業ではなく、集中型企業が主となっており、自動車企業の「ボルボ」や、最近、神戸のポートアイランドにも進出した「IKEA」など、世界的知名度の高い企業が活躍しています。

ひょうご講座

講演を聴いていて、日本とスウェーデンを比較してみると、社会福祉に対する考え方が、随分違っていることに気がつきました。

日本は、世界でも最高の長寿国になりました。しかし、若い人の人口は減少し、誰が長寿の人達を支えるのか、どのように支えるのか、まだ、他の国でも経験したことがない、長寿に関する問題に取り組んでいることが、注目されています。

2008年5月23日(金)