墓終い 墓じまいには改葬許可と、移転先の埋葬許可が必要です。

投稿No:7994

墓じまいは許可と檀家寺、石材店、工務店などの皆さんの協力がなければ進みません。

東広島市から、改葬許可が降りました。

墓地を移動するには、新しく移動する場所への埋葬許可も必要です。

埋葬許可申請には移転先の墓地指定許可が必要です。

それには近隣住民の同意書の添付が求められます。

そこで、一軒一軒から同意を頂きました。

市役所から改葬許可を頂いたので、石材店と工務店にお願いして11月の良

き日に檀家寺の住職さんに来て頂き、墓じまいの法要を行いました。

松葉家の祖先が、昔作った墓地は山の斜面にあります。

広さは1000坪ほどです。

傾斜地のお墓からは西の方向に賀茂川の流れが見えて、日が沈む頃には、西日がお墓を照らす良き環境でした。

子供のころ見たお墓から見える景色は、山が繋がり、山の麓に水田ががひろがる田園でした。

それが付近の山は次々と松が枯れて、竹藪に変わっていきました。

松が枯れた理由は、その昔台風が襲来し、瀬戸内海の潮水がこちらまで風で運ばれてきた塩害の為だそうです。

松林のあった頃は、我が家の山でも沢山のマツタケが採れていました。

地元の墓守のおじさんがちょっと山に入って松茸を探せば、篭いっぱいになるほど松茸が収穫出来ていました。

秋にお墓参りに行くと、松茸をお土産にもらって帰っていました。

それが今では松はほとんど枯れて、代わりに孟宗竹が山を覆っています。

竹の勢いは強く、毎年工務店にお願いして、竹を伐採しても、次から次へと春になると新しい竹が芽を出して、瞬く内に20mほどの背丈の竹に成長します。

一本一本の孟宗竹は、とても太い竹です。

これだけの太い竹なら、家の建築材料や、竹炭に利用出来そうです。

竹藪になると、地面には笹の葉が落ちてきて、雨の後、濡れた地面は竹の笹で足もとが滑るので、山に昇るの滑りそうで危険な状態になっています。

母、父が亡くなった後、松葉家のお墓は私が墓守をする立場になりました。

お墓が荒れるようでは家の繁栄はありません。

私もいつまでも竹藪に覆われた墓の墓守は出来ません。

このままでは墓は竹藪に埋もれてしまいそうです。

そこで、市役所に現在のお墓の墓じまいの申請をして、新しく平地にお墓を移す改葬許可と埋葬許可を頂きました。

墓石は沢山あって一つ一つの石材は、とても重そうです。

石材のお墓を移すには重機が必要です。

超小型のキャタピラーが山を登ったり下りたりするように、まずキャタピラーが通る道を確保しました。

これまでブロックで築いた階段から、ブロックを全て取り払い、キャタピラーが通れるように地道に戻す事前の工事をしています。

お墓の墓石は、三脚を立てて手動式クレーンで墓石を持ち上げています。

石材店からは、社長さんの他に10人の手伝いが来ていました。

経験豊富な石材店の社長さんの指揮の元、皆さんが掛け声をかけあって作業が進みます。

倒さないように一基の墓石でも、何段にも別けて丁寧に丁寧に、慎重に慎重に分解が取り組んでいます。

コンクリートで墓石の周りを固めているお墓は、掘削機を使ってコンクリートを壊しています。

静かな竹藪の中に、掘削機の機械音が響き渡っています。

トラックが入れない傾斜地は、超小型キャタピラーが活躍し、人力が頼りです。

一旦、山裾の平地に分解したお墓の石材を並べていきます。

平地ではトラックに備え付けのクレーンが墓石をつり上げています。

超小型キャタピラーは、分解した墓石を一個ずつ毛布でくるんで、

墓石が傷つかないように、もしキャタピラーから落ちても、

割れないように細心の注意を払っています。

石材は墓ごとの番号の印がつけられていて、混ざり合うことはありません。

このあと、トラックに載せて一旦石材店に搬送します。

石材店では、汚れた墓石を磨きます。

苔がついた墓石は苔を取り払います。化粧直しです。

山から降ろされた墓石は、もう竹藪に戻ることはありません。

毎年毎年墓所の部分だけは、竹藪の侵入を防いできましたが、周りは竹藪のカーテンのように、びっしりとお墓の周りを囲っていました。

来年からは、もうこの山には上がれないほどびっしりと竹が生い茂ると思います。

分解した墓石は全て番号が割り当てられていて、化粧直しを施したあとは、次の埋葬地で組み立てが間違わないように管理されています。

石材店の社長のお話では、最近は墓終いの依頼が多いそうです。

原因はこの土地から遠くに移転した家族は、ここまでお墓参りに来れないことが原因です。

都会の住んでいる近くにお墓を移す墓終いです。

さらに、お墓の小型化が流行っています。

小さなお墓に昔の分散したお墓を一箇所に集める墓終いです。

我が家のように墓地が竹に浸食されてお参り出来なくなる事例もありました。

少子化が進み、お墓を守る子孫の人数が減ってくると、お墓を守る事は段々と難しくなっています。

作業は夕方まで続くので、お昼過ぎて一段落した頃、神戸に帰りました。

2018年11月4日(日)

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