コンタクトレンズの夏商戦は終わりました。各社次の冬の商戦への対策はどのようになっているのでしょうか?

投稿No:7925

子供の頃の思い出といえば夏休みです。

夏休みになると学校に行かなくてもいい、自分で思うような時間がすごせるから嬉しいと幼い頃とは思っていました。

しかし実際に思うように過ごしていたら、夏休みが終わって学校が始まると、できる子はうんと前に進んでいて驚いたことがありました。

夏休みに何をしたらいいか分かっていた友達は、ちゃんと夏休みの間に学校に行っていると出来ないことを自宅でやっていたのです。

このような事はビジネスの世界でもあります。

今の目先のことだけに集中していたら、競争相手は先手を打ってることがります。

日本では四季がハッキリしていて夏になれば暑くなり、冬になれば寒くなります。

夏になって熱中症が話題になるほど暑くなれば、この暑さにどのように対処していくのかを考えるのが普通です。

この対処は、マーケティングの考えでは環境に適応することになります。

暑くなったら暑さに適応することです。

マーケティングには二面性があります。

それは、相矛盾することが求められることです。

夏暑い時に、暑さに適応するだけでなく、暑い時に何かを創造することです。

暑い時に何を創造したらいいのか、適応だけを考えている人には思いもつきません。

暑い時にこそ創造出来ることはないでしょうか?

今日の8月末支払日は、夏から秋に移っていく季節の変化について考えました。

台風が来る度に気温は変わり、段々と気温は下がってきます。

秋になったらどうするのか、これは適応です。

秋になったら何かを創造する、創造することを考えていれば、かなり考えは進んでいます。

秋になれば暑かった身の回りも、涼しくなって色んな事が考えられるようになります。

落ち着いて本を読む季節にもなります。

秋になって涼しくなり、本を読むようになるのが適応です。

適応とは違って、創造はなんでしょうか?

秋になって何かを創造することはないか、メーカーの皆さんと、支払の話や、秋になって各メーカーの取り組みを聞きながら、創造を考えていました。

少しずつ分かってきました。

皆さんと話しているうちに、何を創造したらいいのか、考えが浮かんできました。

メニコンの安部優部長・山本覚課長・溝上竜一係長の3人と、秋になったらするべき事を相談しました。

ちょうど沖縄の友人、金城正則さんからブルーシールのアイスクリームと、沖縄の銘菓ちんすこうが届きました。

ちんすこうの上に、アイスクリームを乗せて頂くと美味しいのです。

この食べ方を沖縄で美味しいと言ったら、それを覚えていて金城正則さんがブルーシールのアイスクリームとちんすこうをセットで送ってくれました。

冷凍で届いたので、アイスクリームはカチカチです。

メニコンの皆さんに届いたばかりのブルーシールのアイスクリームを、ちんすこうと一緒に頂くよう勧めました。

ブルーシールのアイスクリームは果物のいろいろな味が混じっていました。

私が選んだのはマンゴー味です。

このほかに、バニラ、ストロベリー、ココナッツ、ピスタチオ、シークワーサー、塩ちんすこう、マンゴー、パッションフルーツなどが詰め合わせになっていました。

食べ始めると、皆さん言葉が止まりました。

美味しくて、食べる方に夢中になり、会話が止まりました。

シードの中野隆一さんと池田永加さんは、我が社への訪問回数が増えています。

池田永加さんはいかにも仕事が楽しそうに見えます。

心配なのは、良く出来ている人を褒めると、東京へ転勤させ、本社で仕事をしてもらうようになることが多い事です。

取引先の経営者の方は、普段地方の社員の働きぶりを直接見る事が少ないので、取引先から褒められた社員は評価が上がることが多いのです。

シードさんが持ってきてくれた資料は、シード・メニコン・サンコンタクトレンズの三社が共同でハードコンタクトレンズを見直そうという企画です。

今回の企画は北海道の札幌なので、遠くて講演会を聞きに行くことは出来ませんが、ハードレンズを見直す事には賛成です。

1990年に使い捨てレンズが日本で販売されて以来、使い捨てコンタクトレンズの市場シェアはどんどん広がり、今ではコンタクトレンズと言えば、使い捨てレンズが当たり前のようになってしまっています。

使い捨てレンズの便利さは確かにあります。

ハードコンタクトレンズにも優れた点があるので、ハードコンタクトレンズの見直しを国産コンタクトレンズメーカー三社が共同で進めることは、応援したくなります。

アルコンの冨山芳明さんと、延岡義満さんは、アルコンのトータルワンのテレビ広告の効果が上がっているので、アルコンの指名が増えているそうです。

生感覚レンズという表現が、受けているようです。

眼科や販売店で、広告で見た生レンズを下さいという指名が増えているそうです。

アルコンはここ数年、マーケティング活動を自粛していました。

例えば、ノベルティグッズやアルコンの名前の入ったカレンダー、手帳、クリアファイル、メモ用紙などは、すっかりなくなっています。

これではエンドユーザーである顧客の皆さんにアルコンの名前を覚えて頂くことが難しくなっています。

このことをアルコンは反省して、これから少しずつ昔のようにアルコンの名前を浸透させる作戦をとるそうです。

眼科や販売店で、アルコンの製品をオススメしても、聞いた事がない会社です。と言われたこともあります。

無理もありません。

チバとアルコンが合併して、社名がアルコンになったため、アルコンの名前はエンドユーザーに馴染みがないのです。

ボシュロムの嶋岡邦寿さんと、新製品の話を聞きました。

まだ発売前なので、詳しい紹介は出来ません。

もう少しすると、ボシュロムが自信を持って発売する新しい使い捨てレンズ1dayタイプが発売されます。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの菅野伸宏さんは、今日は一人です。

大橋敬之さんは、東京本社でミーティングがあるので来られませんでした。

わが社の社員に代わって、菅野伸宏さんからジョンソン・エンド・ジョンソンの上層部に伝えて頂きたいことをお話ししました。

それは、7月からジョンソン・エンド・ジョンソンのアキュビュー製品の値上げが、お客様には突然、一方的実施されたことです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンに代わって、お客様に値上げについて説明とお詫びをする立場になってしまいました。

本来なら、ジョンソン・エンド・ジョンソンがお詫びと値上げの理由を説明をするべきです。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは値上げの理由について、アキュビューの

ユーザーに対して、きちんと対して説明する説明責任があります。

それを、値上げは企業機密であるから言えないと、問題をすり替えています。

このすり替え理論はメーカーの屁理屈で、一般ユーザーには通じません。

私たちはジョンソン・エンド・ジョンソンが蒔いたユーザーの不満をなだめ

る役目をしていることを上層部の方へ伝えて欲しいのです。

2018年8月31日(金)