夏の始まりは、淡路島の鱧料理からです。鱧の刺身、鱧の湯引きは絶品でした。

投稿No:7850

ジェノバラインが到着する岩屋港には、源平寿司があります。

あわじ市岩屋の寿司の源平

今日の目的は、夏の味覚ハモ料理を頂く為です。

今年の鱧は、例年に比べると、脂がのって美味しいという噂です。

源平寿司は、ジェノバラインが到着する岩屋港のすぐ側にあります。

岩屋港の向こうには、明石海峡大橋が見えます。

景色としては最高の場所です。

カウンターに座ってお寿司を頂けば、岩屋港と明石海峡大橋がすぐ近くに見えます。

11時からお店が開きます。

早く行けば、カウンター席が空いています。

今日は平日の12時前だったので、カウンター席に座ることが出来ました。

目の前で、源平寿司の後継者である若主人が寿司を握っていました。

 

「今日は鱧を頂きに来ました」と、最初にリクエストを伝えておきました。

気になるのは、源平寿司の店舗の隣にある生け簀です。

生け簀を覗いても良いですか、と若主人に同意を得て、水槽があるところへ一人でカメラを持って行きました。

「水槽の場所は滑りやすいから気を付けて下さいね」と注意を促してくれました。

源平の水槽と岩屋港の距離は、わずか10m以内です。

岩屋港の海中にパイプを設置して、海水を動力で生け簀まで引き入れています。

新しい海水がどんどん入って来て、古い海水はまた岩屋港に戻るように、海水の循環が出来ています。

生け簀の中には、魚の種類ごとに分けられて、生きた状態で魚がストックされています。

お目当ての鱧や、他の魚はどんな状態でしょうか?

ハモは口先の鋭い獰猛な魚なので、ネットの中に入れられて、水槽の中に沈められていました。

ネットを引き上げてみると、ネットの中の鱧が、手で触れられるぐらい近くで見ることが出来ました。

確かによく肥えて脂ののったはもが、ネットの中から何匹も見えました。

ネットに入れられなくて、自由に泳いでいるのは、大人しい性格のヤリイカです。

ヤリイカは、水面をゆっくりと泳いでいます。

ヤリイカの特長は、体が周りの環境に適応して、保護色となるように体の表面の色を自由に変えることができます。

指でちょっとつついてみると、ヤリイカは慌てて逃げようとしました。

その時、ヤリイカの体表の色は、変わるでしょうか?

ちょっとつついたくらいでは、変わりませんでした。

明石海峡の蛸もネットの中に入れられて、自由に移動できないようになっています。

蛸は水槽にそのまま入れておくと、水槽から逃げるのが得意です。

プラスチックの篭に入れられているのは、カレイと、オコゼです。

オコゼは、背中の棘が抜かれていない状態で生かされています。

迂闊にオコゼに触ると、背中の毒針で刺されることがあります。

もしオニオコゼの毒針に刺されると、一日中体がうずくか、悪くすれば死亡することもあるくらい、強い痛みを感じることがあります。

水槽から席に戻って、今日の鱧料理を注文しました。

ハモの刺身を頂きます。

鱧の湯引きは長持ちするので、魚屋さんやデパート、スーパーでも湯引きを購入する事ができます。

しかし、鱧の刺身となると、滅多に頂けるお店がありません。

鱧の刺身と湯引きを注文して、もう一つはにぎり寿司を注文しました。

しばらく待ちます。

待っている間は、カウンターの前の調理場の若主人と、世間話をしていました。

世間話といっても、若主人はお寿司を握ったり、巻き寿司を巻いたり、魚を捌いたりして、手を休めることはありません。

見ていて、無駄のない動きだということが良く分かります。

奥から出てきたオヤジさんに、

「若主人はよく働いて、頼もしいですね」と声をかけると、

「お陰様で」と嬉しそうでした。

若主人の奧さんが、ご挨拶に来られました。

結婚して9年になるそうです。

しかし、今までお店でお目にかかることはありませんでした。

これまでは、子育てがあったので、お店の手伝いが出来なかったそうです。

今は子どもの成長も一段落して、余り手がかからなくなったので、奥さんはお店の手伝いが出来るようになったそうです。

お昼時になったので、お客様がどんどん入店してきています。

瞬く間にカウンター席とテーブル席は満席です。

また別の離れもあって、2階席もあります。

注文が入る度に、厨房では頷いています。

紙に書かなくても大丈夫かな、と心配になります。

目の前の寿司作りに没頭しているのに、その最中どんどん新しい注文が入ってきても、ちゃんと頭に残っているようです。

かなり待って、鱧の湯引きが出来上がりました。

ハモの湯引きは、また湯の温度が残っているような温かい状態です。

魚屋さんで買ってくる鱧の湯引きは冷たくなっていますが、カウンター越しに手渡しされた鱧の湯引きは、ほかほかでした。

ハモの湯引きは、梅肉、醤油、塩の3つの味で頂く事ができます。

一番良く合うのは、これまでの馴染みの梅肉で頂く方法でした。

湯引きを頂いた後、鱧の刺身です。

鱧の刺身は、まるで鮪のトロを食べるような柔らかさです。

舌に乗せてゆっくり噛むと、とろけるような美味しさです。

若主人に、「とても美味しいです」と声をかけると、

「ありがとうございます。ハモの刺身はなかなか出すところが少ないんです。手間がかかるのと、鮮度が大事だから、すぐに食べないと味が変わってしまうんです。」ということです。

ハモの刺身は、一皿に7切れほどが盛りつけられていました。

一度に食べるのが惜しいような美味しさです。

若主人が言うことには、最盛期である7月頃の美味しさが、既に6月で味わえるほど、今年の鱧は脂ののりが良いそうです。

奧さんと、ゆっくり味わいながら食べています。

年をとると、若い時のように沢山のお寿司が頂けません。

美味しいところを少しだけ頂ければ十分です。

鱧の湯引きと、鱧の刺身を頂いた後は、

にぎり鮨の出来上がりです。

握りは、小さめに握ってもらいましした。

美味しいものから順番に頂く事にしました。

まず最初に、鮪のトロです。

これは、何度食べても美味しいとろの味です。

つぎは、 蒸し穴子です。

蒸し穴子も甘く出来上がって、とろけるようでした。

次は、海老です。

茹でた海老ではなく、生の海老です。

生の海老は、口の中に入れて、ゆっくりかみしめると、甘い味が舌に伝わってきます。

急いで食べないで、ゆっくりゆっくり噛んで、海老の旨みを口の中で味わいました。

時間を置くと、傷んでくるのはウニです、うにも早めにいただきました。

お昼の食事なので、ビールは頂いていません。

とても美味しい初物の鱧料理を食べたので大満足です。

源平寿司のお店の前は、ジェノバラインが入港する港です。

ここから山の手を見ると、山の中腹辺りに、松葉庵が見えました。

ヨットが一隻係留されていました。

ヨットがセールをたたんで、源平のお店のすぐそばに係留されていました。

もし、ヨットに乗って西宮か須磨か明石から源平にお寿司を食べに来たのであれば、相当な遊び人ですが、まさかヨットでお寿司を食べに来たのではないと思います。

私も学生の時に、須磨のヨットハーバーにヨットを係留していました。

あの頃は、明石海峡を渡るだけでも大変な緊張で、ヨットを停めて一服して、また神戸側に戻るような、そんな技術的ゆとりがなかったような事を思い出しました。

昔の思い出にふけていると、奧さんが気を利かせて、写真を撮ってくれました。

2018年6月14日(木)