淡路市富島の魚亀商店では、毎朝いかなごの釘煮を炊いています。

生のイカナゴは、釘煮にすると、1kgが600gに減るそうです。

魚亀商店に穴子を買いに行ったのは、2018年2月の事でした。

魚亀商店のおやじさんのお話では、イカナゴ漁が始まると、魚亀商店でもイカナゴの釘煮を作って販売するという案内を聞きました。

そこで、3月に入りイカナゴ漁が解禁したので、魚亀商店にイカナゴの釘炊きを購入しに行ってきました。

魚亀商店のおやじさんは前回のブログ記事を読んで、もうすっかり私とお友達になりました。

お店のどこでイカナゴを炊くのか、見渡してみてもそんな設備はありません。

どこでイカナゴを炊いているのですか?とお尋ねすると、向かいの建物を指さしています。

魚亀商店はここだけかと思っていたら、向かいの建物も魚亀商店のもので、一階にガレージと作業所がありました。

見ても良いですか?と了解を取って、向かいの作業所の中に入ってみました。

作業所には、今朝作ったばかりのイカナゴの釘煮が、大きなざるにいくつも山盛りになっていました。

イカナゴは大きな鍋で煮た後、ざるに入れて水切りをし、同時に扇風機で冷やしているようです。

ガスコンロ台は何台もあって、同時にいかなごの釘煮が進行しているようです。

近くの漁港でいかなごを仕入れてくると、すぐに魚亀商店に運んで、素早く作業にかかっているそうです。

いかなごの釘煮は、鮮度が出来栄えに反映するので、一分でも早く、一秒でも早くと、気が焦ります。

いかなご漁は、日曜と祭日、海が荒れる時化の日はお休みです。

それ以外の日は、毎日イカナゴの釘煮を作っているようです。

今日の釘煮は、約55kgのいかなごを炊いたそうです。

3月の初旬のイカナゴは、比較的サイズが小さくて、小さいほうが美味しいと言われています。

短期間の間に成長し、3月の中旬や下旬になると、イカナゴの大きさは日に日に大きくなってきます。

出始めのイカナゴの釘煮は、小さいサイズだったので美味しそうです。

この機会に少しまとめて購入しました。

播磨灘と大阪湾の沿岸部に住む兵庫県民は、イカナゴの釘煮が大好きです。

買ったイカナゴは、友人にも配ります。

イカナゴと合わせて、今日も穴子の炭火焼きを購入しました。

穴子の炭火焼きは、冷蔵庫に入れて冷凍しておけば、数ヶ月もちます。

必要なときに冷蔵庫から取り出し、解凍して頂いているので、少々沢山買っても大丈夫です。

イカナゴと穴子は長持ちするので、子ども達の分もあわせて購入しました。

タイのアラがあったので、鯛の兜煮を作ろうと思います。

鯛の頭を二つに割るのは家庭では大変ですが、魚屋さんだと、いとも簡単に真っ二つにしてくれます。

鯛の頭を捌く出刃包丁は、毎日使っていると刃こぼれがしてくるので、毎日砥石で研いでいるそうです。

毎日研いでいると、これほど固い鋼でも、次第に摩耗して小さくなり、元の出刃包丁とは比べものにならないほど小さくなっていました。

奧さんは、魚亀商店が気に入ったので、他に買う物はないかお店の中のトロ箱を一つ一つ見て回っています。

あれやらこれやら、目についた物を買って、その後お支払いです。

お支払いは、メモ用紙に油性ペンで書き上げて、それをそろばんで計算します。

そろばんで計算して合計が出ると、魚亀商店のオヤジさんは、端数を値引きしてくれました。

わずかな事でも値引きをしてくれると、奧さんが嬉しくなり、また魚亀商店でお買い物をしたくなります。

先ほど見たイカナゴの釘煮は、あれだけ作って余ることはないのですか?と尋ねると、沢山作っても売り切れるそうです。

作業所には、イカナゴの釘煮に使うお砂糖が、大きな袋にいくつも用意されていました。

あれだけの砂糖を、醤油と一緒に使って、釘煮を作っている様子が分かりました。

一部のお店では、生のいかなごがどんどん値上がりしているので、もういかなごの釘煮を扱わないという店も現れています。

生のいかなごは、3月の初めは1kg3000円ほどでした。

これが炊くと4割減って、1kgは600gになるそうです。

100gを700円で売っても、600gは4200円になります。

3000円で買ってきて4200円で売れば、材料費と光熱費、手間賃などを考えれば、それほど利益はないように思えますが、仕入れを1kg3000円以下の浜値で買えば、利益が生まれると思います。

いくらいかなごを仕入れているのかは秘密です。

2018年3月4日(日)