松葉博雄の海洋生物研究は、水中用デジタルカメラを首からぶら下げ、恩納村の珊瑚礁の海を移動します 第86回沖縄訪問(11)

【沖縄本土復帰35周年記念日は、5月15日です。日本プロゴルフ選手権大会が沖縄で開催されました その11】

いよいよシュノーケリングで、海の中を覗いてみます。

珊瑚礁の海を覗いてみます

以前、この前兼久恩納村あたりは、珊瑚は生きていて、魚が湧くようにいた時代があったそうですが、今は、潜ってみると、珊瑚は白骨の骨の死体のように散乱し、生きた珊瑚は見当たりません。

珊瑚礁の海を覗いてみます

魚の大群が、形を変えながら、伸びたり縮んだり、広がったり細くなったり、一瞬一瞬の美しさを見せるので、はっと驚くほど、見とれてしまいます。

魚の大群がやってきました

テーブル珊瑚であったと思われる形だけで、白化したまま、無残な姿になっています。

魚の大群がやってきました

沖縄が本土復帰をして、本土からどんどん開発の資金が流れ、自然環境に影響が出始めると、美しい恩納村の海に、大きな環境変化が起きたことがわかります。

それでも、ところどころに残る珊瑚礁の岩の割れ目や隙間に、熱帯魚が住み着いている様子が見られます。

生きていて隠れています。グルクンも見えました。

ちょっと水面に顔を出して、「船があの辺にある」ということを確かめて、移動します。あまりみんなと逸れないようにするためです。

もう一度潜って、新しい場所を探して行きます。ほとんど、珊瑚は死滅です。

生きている動物が住み着いていることが分かります

若い珊瑚の芽が出ている傾向もありました。これは、後何10年かしたら、また以前のように、大きな綺麗なテーブル珊瑚になる可能性を持っています。生きている珊瑚の岩には、生きている動物が住み着いていることが分かります。いろいろな小動物が生息しています。

生きている動物が住み着いていることが分かります

珊瑚の岩の間に、ところどころに、シャコ貝が岩に住み着いていて、貝の淵の辺りが、とても綺麗な色をしています。シャコ貝は、人の気配を感じると、パッと閉じてしまいます。

シャコ貝と、タツノオトシゴのような魚がいました

あの硬い岩の中に、シャコ貝はどうして成長して、大きくなっていくのか、不思議です。答えは、第73回沖縄訪問で書いています。タツノオトシゴのような魚もいました。

シャコ貝と、タツノオトシゴのような魚がいました

何匹か、海蛇を見つけました。

海蛇

海蛇は、岩の隙間に隠れて、体を隠しています。

海蛇

もちろん、海蛇は、ほとんどが毒性の強い蛇なので、近づかないように、遠くからそっと見て、怖いもの見たさで、おずおずとカメラを構えています。

海蛇

ベラもいました。

ベラ

あまりハデな生き物がいないので、あちこち移動してみたものの、「これは」という綺麗な魚がなかなか見つかりません。

珊瑚の小さな芽のついていたり、そういうものを探してみたり、あるいは、ごく少数の動物を探してみるとかしています。12時近くになったので、一度みんな船に上がります。午前の部の獲物は、たいしたことはありませんでした。

船に上がって、持ってきたお弁当を食べます。今日、船で頂くお弁当は、冨着村で売っている「円満弁当」を片山正喜さんに頼んで、買ってきてもらいました。

チョウチョウウモ

これを頂きます。ハリセンボンは、別のプールに入れて、泳がしておきます。船の上で食べるお弁当は格別です。周りの景色を見て、太陽の元で、楽しいお弁当を頂きました。お酒が飲めないのが、残念です。

午後からまた、シュノーケリングです。さらに場所を変えて、潜って行きます。今度の場所は、深みのある場所です。チョウチョウウモもいます。

クマノミとイソギンチャクの共生

ラッキーだったのは、クマノミとイソギンチャクの共生しているところが見られたことです。

クマノミとイソギンチャクの共生

イソギンチャクの中に、クマノミが隠れていて、かわいい顔を出しています。

クマノミとイソギンチャクの共生

これは、ラッキーな写真でした。

クマノミとイソギンチャクの共生

少年が、夏休みに、海や川で時間を忘れて遊ぶように、松葉博雄は、恩納村の珊瑚礁の海で、時間を忘れてカメラを持って、「次は何を写そうか」と次々に興味を持って、海底を探しています。

2007年5月15日(火)

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