沖縄県全島闘牛大会 会場は石川多目的ドーム 中量級 軽量級の全島チャンピオン戦 はたして結果は?

「秋の全島闘牛」入場券が完売 11月8、15日に開催

配信

 
琉球新報

 

 【うるま】11月8日と15日の2日間に分け、

うるま市の石川多目的ドームで開催される

第113回秋の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会、共催・琉球新報社)の

前売り券が29日までに完売した。当日券の販売はない。

詳細は、こちらの琉球新報の記事をご覧ください。

 

沖縄県全島闘牛大会は、うるま市長杯・琉球新報社杯の争奪戦です。第163回沖縄訪問(5)

沖縄県全島闘牛大会

沖縄の恩納村に来て、生活はすっかりスローライフになっています。

今日は、何日だったか忘れるくらいです。

今日は沖縄に来て、4日目の8月13日(日)です。

昨日、恩納村議会議員の糸数昭(いとかず あきら)さんに、

第8回夏の前闘牛大会の招待チケットを頂いたので、

今日は友人の片山正喜さんと奧さんと私の3人で、闘牛を見に行きます。

今回の闘牛は、うるま市市長杯・琉球新報社杯の争奪戦です。

闘牛の前に、お昼ご飯を頂きます。

来ているのは、うるま市石川の「太陽」です。

うるま市石川の「太陽」でヤギ汁

ここでは、ヤギ料理が目玉のようです。

ヤギ料理はこれまで何度か食べましたが、

体調が良ければ平気ですが。

体調が良くないときに食べると、

かえって体がしんどくなります。

沖縄では、めでたいときにヤギ汁を振る舞うのが通例です。

太陽では、ラーメンにもヤギ肉が使われていました。

沖縄県全島闘牛大会 会場は石川多目的ドーム

お昼を頂いた後は、石川多目的ドームで、闘牛観戦です。

開会式が12時30分から13時までの間、30分間ありました。

今日の闘牛大会のプログラムを受付で頂きました。

今日の取り組みは、10組有ります。

相撲のように、番付の下位から始まり、

メインイベントの取り組みが最後に控えています。

30年くらい前に、子ども三人と奧さんを連れて、

闘牛観戦に何度か行きました。

あの頃は、おおっぴらに闘牛の勝負に対して、お金を賭けて、

一勝負が終わる毎にお金のやり取りが見えました。

今日の会場では、お金のやり取りはみえません。

うるま市にある「石川多目的ドーム」は、

沖縄県内に数ある闘牛場の中で、唯一のドーム型闘牛場です。

沖縄の闘牛は牛と牛との闘い

闘牛と聞くと、闘牛士が赤い布を持って、

牛をかわす競技が浮かびますが、

沖縄の闘牛は、牛vs牛の闘いです。

牛は一頭ずつ闘牛場に入場します。

牛は対戦時間が近づいているのを感じると、

気合いが入り、燃えるような目つきになるそうです。

二頭目が入場すると、始まりの合図はなく、

お互いが相手を確認した瞬間から勝負に入ります。

決着は、戦意を失い、逃げ出した方が負け。他にも、

技が決まり動けない状態になっても負けとなります。

最初は、封切戦と言って、最初の取り組みです。

対戦するのは、悪我鬼剛虎vsモアです。

7分12秒の接戦の末、剛虎の勝ちとなりました。

次に対戦するのは、あがりヤチャ坊vs峯電機龍美です。

あがりヤチャ坊は、5分50秒で勝ちました。

次は、初めから3番目の試合です。

対戦するのは、ホワイトゴッドvs礼希です。

始まりは、ホワイトゴッドが優勢でしたが、

15分12秒の長い闘いの末、礼希が逆転勝ちました。

礼希は、珍しく岩手県産の牛でした。

対戦中は勢子(せこ)と呼ばれる闘牛士が、

牛一頭に対し、一人つきます。

勢子は、牛を鼓舞する際「ヤグイ」とかけ声をします。

闘牛士のヤグイのタイミング1つで勝負が決まることもあるそうです。

次は、きくはら工務店號☆大岩vs爆進王嵐吉(ばくしんきんぐらんきち)です。

大岩は、沖縄本島産の牛で、750kgに対し、

嵐吉八重山産で690kgです。

体重差は60kgあり、7分6秒の接戦の末、嵐吉の勝利です。

この嵐吉のオーナーは、貴花グループと称して、

原田菊典さんがオーナーで、牛の所属は、伊波牛舎です。

次は、風神盛福vs石山来夢(いしざんらいむ)です。

これは割に早く勝負がついて、3分59秒で盛福の勝ちです。

闘牛を見ていると、闘牛の関係者は、オーナーの一族だけでなく、

牛を預けている牛舎の関係者の方も闘牛場に

登場して、勝った場合は、

幼い子を牛の背中に乗せて、場内を凱旋しています。

次は、竜輝美龍(たつきびりゅう)vs新与那国湧爆弾(しんよなぐにわくばくだん)です。

なんだか強そうな名前で、

名前だけなら新与那国湧爆弾の方が強そうでした。

勝負は、18分4秒の長い時間で、

名前の通り、新与那国湧爆弾の爆弾が破裂しました。

湧爆弾は体重が850kgあり、なかなか大きな牛です。

次は、背白花形(せしろはながた)vs南星武虎(なんせいたけとら)です。

黒毛の牛同士だと、どちらがどれなのか、

遠目には分かりませんが、

花形には、背中に白い線があって、

見た目ですぐ分かりました。

勝負は、2分38秒で、武虎の勝ちです。

いよいよ残り3番にまで、闘牛は進みました。

次の勝負は、赤毛の三代目新力同誌號vs戦将龍神丸です。

この勝負も、長い時間で18分11秒の力比べの末、龍神丸の勝ちです。

次は結びの一番の前の、軽量級全島一を決める、軽量級優勝旗争奪戦です。

対戦するのは、琉神一輝vsキズナ無双です。

琉神一輝は、過去の戦歴は、6戦全勝で、キズナ無双は、5勝1敗です。

軽量級のチャンピオンは11分1秒の接戦の末、琉神一輝となりました。

対戦時間は決まっていないため、

数秒で勝敗が決まることもあれば、

長時間の闘いになることも。

過去には2時間を越える死闘もあったそうです。

一見、同じ牛に見えても、

闘いにはそれぞれの牛の性格が見受けられます。

いきなり全力で突っ込んでいく牛もいれば、

相手のスタミナがきれるまで待つ牛もいるそうです。

中には見た瞬間に勝てないと思って降参する牛もいるそうです。

沖縄全島闘牛大会 中量級優勝旗争奪戦

本日のメインイベントは、中量級優勝旗争奪戦です。

勝負は、辺土名牛まるvs古堅モータース☆黄龍の闘いです。

中量級は、900kg級の闘いで、勝負は、黄龍の勝ちになりました。

黄龍のオーナーは、野原朝太さんで、牛舎は古堅モータースです。

辺土名牛まるは、これまでのチャンピオンでしたが、

挑戦牛の黄龍にチャンピオンの座を奪われてしまいました。

関係者の皆さんは、闘牛場に集まって、表彰を受けたり、

優勝旗を頂いたりで、大賑わいです。

勝つと負けるとでは、

闘牛の世界も大きな結果の違いが出てきます。

負けが続けば、引退か、売られるかで、

牛の将来は暗くなっていきます。

闘牛に出場した牛は、負けた相手のことを覚えているそうで、

同じ牛と対戦すると、負けたときの記憶を思い出

し、途中で逃げ出すことも、最初から逃げ出すこともあるそうです。

2時間ばかりの闘牛は大変楽しく、

沖縄の闘牛の面白さを満喫できました。

レンタカーの具合がちょっと悪かったので、

崎浜政秀さんの自動車修理工場に行って、見て貰いました。

どこも悪くないことがわかったので、安心です。

帰り、朝日会に寄ってみました。

今日は日曜日なので、

朝日会の皆さんが集まっていると予想していましたが、

誰も来ていませんでした。

前兼久漁港は、静かです。

漁業関係者よりは、ダイビング客の方が多いくらいです。

たこ獲り名人、上間光元さんの明光丸が見えます。

船が繋がっている事は、上間光元さんは、

海に出ていないと言うことです。

噂では、恩納村では、最近、タコ漁業が不漁で、

あまり水揚げ量がないそうです。

ひょっとすると、獲りすぎなのか、

それとも水温のせいなのか分かりません。

他の地区では、タコの資源保護のために、

区画を区切って、禁漁区を設けると、

タコは一年もすればすぐに成長

するので、資源方法が上手くいってるそうです。

恩納村でも、タコの漁業区を、

4つか5つくらいの区画にして、

一区画が必ず禁漁区にして、順番に禁漁区を回せ

ば、一年で資源は回復するはずです。

まとめ

沖縄の闘牛は観るものを熱狂させる不思議な力があります。

牛の関係者は、勝ったら闘牛場に出てきて、関係者

一同で喜び合って、踊りだす賑やかさです。

各地の闘牛が集まって、全島チャンピオンを決める闘牛は、うすに

とっても、関係者にとっても死活問題といえるほどの熱が入っています。

沖縄にきたら、一度は見てください。きっと興奮します。

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2017年8月13日(日)


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