みなと神戸海上花火大会をどこで見るか迷います。良い場所ほど、歩く距離が長くなります。

みなと神戸海上花火大会は、HAT神戸のなぎさの湯の近くで芝生に寝転んで、のんびりと見物しました。

毎年8月の第1土曜日は、神戸市のみなと神戸海上花火大会がある日です。

町には、浴衣姿の若い女性の姿が目立ちます。

一緒に歩いているカップルで、女性の浴衣姿と、男性の浴衣姿が、双方とも同じレベルで優れているカップルはなかなかいません。

今年の花火大会は、特にどこで見るかという対策をしていませんでした。

遊覧船に乗って神戸港で花火を見るのは、一番近くて花火が大きく見えます。

花火は見るだけでなく、花火が炸裂する大きな音があってこそ、花火らしくなるのです。

インターネットで調べても、遊覧船の空席がないので、海から花火を見る事は出来ません。

そこで、以前に噂で聞いた、花火がゆっくり見られる場所に行ってみました。

その場所は、HAT神戸の近くです。

ここは駐車場があり、駐車場に車を入れておけば、帰りが楽です。

駐車場に車を入れると、車の中で時間が経過するのを待ちます。

お弁当を食べて、お茶を飲んで、暗くなるのを待ちます。

駐車場の前を通る人達が、少しずつ急ぎ足のようになってきたので、これは良い席を取る為の競争ではないかと思い、車の中でゆっくりしている事が心配になってきました。

奧さんを促して、車を出て、急いで席を探しに行きます。

2017年の今年は、神戸港開港の150周年記念でもあるので、花火の数は例年の1万発から特別に1万5000発になったそうです。

以前に調べたことですが、花火が1万5000発と言えば、一つ一つの花火が1万5000発も打ち上げられるのかと思ってしまいますが、花火の場合は、一発の数え方が違うのです。

花火の打ち上げ発数の数え方は、 3寸玉を基準に一寸ごと二乗し、数えます。

3寸= 1発 、 4寸= 2発 、5寸= 4発 、 1尺=128発 ・・・ と換算します。ということは、目に見えてるひとつが1発ではありません。ちなみに、 10号玉=6万円(1尺玉 約30cm)で、20号玉で、55万円です。

なぎさの湯があったところに芝生の広場があり、そこには大勢の花火見物の人達が集まっていました。

神戸港と違って、ここだと芝生にシートを敷いて、寝転んで花火を見る事が出来ます。

残念なのは、低い高さで打ち上げられる仕掛け花火は、建物の影に隠れて見えません。

花火の炸裂音は、何秒か後に伝わって来ます。

音の速さは、一秒で340mですから、花火が開いて音が伝わるまでの時間を計れば、ここと花火の打ち上げ場所との距離が推定できます。

周りに高い建物が並んでいるので、高層ビルからは海上花火が良く見えると思います。

寝そべって花火を見ていると、いつの間にか奧さんは、目を閉じて、寝てしまっています。

大きな花火の炸裂音が聞こえれば、目も覚めるのでしょうが、緩やかな音しか伝わってこないので、眠りの邪魔にはならないようです。

今夜は、8時よりも早くから花火の打ち上げが始まっています。

そして、8時を回って、8時15分頃には、花火を見飽きた気になってきました。

周りの家族連れの人達は、熱心に花火に見入っています。

しかし、私と奧さんは見飽きたので、そろそろ帰ろうかと意見が一致しました。

奧さんはもう少し迫力のある場所で見たかったようです。

来年は、どこで花火を見ようかと、帰り道車の中で相談しました。

花火の打ち上げに近い場所は、突堤の特設場所か、ホテルの屋上か、神戸港の遊覧船です。

良い場所に行けば行くほど、帰りが大変です。

車はすぐ側には着きません。長い道を歩いて、到着し、帰りも長い道を歩いて車の所に辿り着きます。

こう考えると、やはり適当な場所でいいわと、思ってしまいました。