「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ」という和歌とそっくりな光景です。

君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ」という和歌とそっくりな光景です。奥さんは、雪の降りそうな寒い日に、まだ小さい春菊の若菜を摘んで、私のお味噌汁に入れようとしています。

君がため 春の野に出でて 若菜摘む

「君がため 春の野に出でて 若菜摘む   我が衣手に 雪は降りつつ」

百人一首に出てくる、

光孝天皇が詠んだ古今集の和歌です。

これを連想させるような光景がありました。

雪の降りそうな寒い日のことです。

11月にまいた春菊の芽が出て、

奥さんがまだ小さい春菊の芽を摘みに、

寒い中を私のために取りに行ってくれました。

寒い中でわずかに伸びた春菊は、

お味噌汁の具材に使えるくらいの

まだ小さな茎と葉でした。

それを選びながら、

若菜を摘んでいる姿をみると、

「君がため 春の野に出でて 若菜摘む  我が衣手に 雪は降りつつ」

を連想してしまいました。

もし、この日に雪でも降っていれば、

もっと和歌のとおりの光景になったと思います。

アルミ温室に入って、

ヘゴヤシの成長を確かめてみると、

ヘゴヤシは寒さにも負けず、

新しい芽を出していました。

ヘゴヤシの新芽は、

ワラビのようにぜんまいを出しています。

これが伸びてくると、

また新しいヘゴヤシの葉が育ってきます。

寒さに負けず、

新しい芽を出して伸びている姿を見ると、

まもなく春が来ると思い、

寒い中でもヘゴヤシが

成長しようとする意欲を感じました。

若菜 関連記事 アーカイブ