年末年始特別企画:アーカイブより毎月のアクセス数1位を選びました。:淡路市岩屋の魚屋、林屋

淡路島の北の端は、神戸舞子に一番近い岩屋があります。

本州と淡路島を隔てているのは、明石海峡です。

明石海峡の潮の流れは速く、明石海峡に住むさなかは身がしまって、おいしいという評判です。

明石海峡大橋を渡ると岩屋の町に入ります。岩屋の町は、漁師の町です。

岩屋の魚屋さんでとにかく人気がいいのは、林屋さんです。人気の原因は、大将の気風の良さです。

林家さんは、魚の小売りと合わせて、お寿司屋さんも営業しています。

魚屋さんがお寿司屋さんを兼業すれば、魚の生きのいいのは、期待できます。

2月のアーカイブ第一はこの林家さんと、併設するお寿司屋さんの記事でした。

岩屋のお寿司屋の林屋さんでは、お勘定は符丁で伝えると、ちゃんと請求金額が分かるようになっています。 淡路 (1)

「お寿司が食べたい、お寿司が食べたい」と、お腹の虫がお寿司を欲しがっています。松葉博雄は、お腹の虫に、「どこのお寿司が食べたいの?」と尋ねると、お腹の虫は、「淡路島の岩屋にある、林屋のお寿司が食べたい」と、お寿司をせがんでいます。

だったら仕方がない、今日は休みの日ではないけれど、土曜日で仕事が早く終わるので、奥さんに、お腹の虫が林屋に行きたがっているので、林屋に行くことを話しました。

そうすると、松葉博雄の奥さんも、「私のお腹の虫もお寿司が食べたい」と言ってきかないの、お腹の虫は「岩屋の林屋のお寿司が良いと言ってきかないの」と、同じようなことを言っています。

だったら仕方がないね、明石海峡大橋を渡って、岩屋で車を置いて、林屋へ行くことにしました。

今日の岩屋港は、どんよりとした雲に覆われ、梅雨の中休みのような、蒸し暑いお天気です。

岩屋は狭い所に住居地が密集し、わずかな場所に岩屋港や岩屋漁港、そして船を直すドック、更には狭い路地に住宅地が建て込んでいます。

車を駐車スペースに預けて、魚屋さんの林屋さんにまっしぐらです。

林屋さんは、18時半になると、店の前の魚を入れているトロ箱を片付けて、店じまいを始めています。

お腹の虫が欲しがっている、林屋のお寿司は、魚屋の林屋さんが経営している店です。

魚屋さんがお寿司を握れば、何となく活きの良い魚を安く食べられるような、そんな気になってきます。

あまり広くないお店です。厨房に向かってカウンター席が広がり、その後ろが狭いながらも座って食べるお座敷です。

注文は、お腹の虫に相談すると、おまかせが良いというので、お腹の虫の言うとおりに、握りのおまかせになりました。

カウンターの前の調理場には、寿司職人は3人広がって、その前のお客さんを対応しています。

松葉博雄と奥さんの前の寿司職人は、この中では最年長のようです。

食べた頃合いを見計らって、次の寿司を握って出してくれます。

握りは、イカ、大トロ、鯛などの3貫くらい握って、それがなくなると、また次が出てきます。

大トロは旨かった。これでお腹の虫はすっかりおとなしくなり、素直に次に何が出てくるのか、黙って待つようになりました。

今日の林屋さんのお店は満席で、大賑わいです。

座敷のお客さん達は、グループ客のようで、お勘定の時には一人一人にお店が領収書を発行していました。中には、何も書いていない領収書を、10枚ほど頂戴と、ものすごい要求をする人がいました。

感心したのは、本当に無地の領収書を何枚も貰っている人がいたということです。

おまかせ握りは、車エビ、ハマチ、トリガイ、貝柱、雲丹、穴子、鰻と、美味しいものが続きます。

一通り終わると、これで締めましょうかと言われ、もう少し下さいと、あと3貫追加です。

お勘定の時は、寿司職人がレジの人に、符丁で、「1と3てん7、2」と、言葉で伝えると、それだけでちゃんと請求金額が分かるようになっていました。

お腹の虫は、林屋の寿司を出るときには、何事も無かったかのように、大人しくなっていました。

お腹の虫にも、時々はわがままを聞いてあげないと…と思います。

鮨 林屋

兵庫県淡路市岩屋1168

0799-72-5544

11:00~14:30

16:30~20:00

定休:月曜・木曜

 

2014年6月28日(土)