相続税の価格変動リスクに対して、土地建物は割引され、株式は冷遇されています。

金融庁は、家計が株式を金融資産としてもっと購入してもらうため、価格変動リスクに対する割引を提唱しています。 社長ブログ淡路/正寿司/相続税

淡路 岩屋の「正寿司」にお寿司を頂きに奥さんと一緒に来ています。

正寿司のにぎり寿司は、一貫ずつ出来上がった握りを出してくれたらいいのに、全部出来上がるまで長い時間待たされます。

待っている間に、奥さんと相続税の勉強です。

金融庁による「上場株式の相続性の評価方法の見通し」が、インターネットをみると報道されていました。

株式の相続税は、原則所有者の死亡時の株価に税率をかけて算出されています。

死亡時からの株価低迷があれば、時価に比べて、納税額は高くなります。

これが、価格変動リスクです。

他方、土地は公示価格の80%程度で評価されます。

建物が、建築費の50~70%に割引された評価額をベースに相続税額を算出しています。

こうしてみると、株式を遺産相続すると、価格変動リスクを考慮されていないことになります。

これでは、貯蓄から投資への流れを阻まれていると金融庁は指摘しています。

そこで、株式の評価は、90%に割り引くことを金融庁は提唱しています。

金融庁の狙いは、株の価格変動リスクを少しでも緩和して、その結果、家計の安定的な資産形成につながることです。

これに対して、相続税を取る財務省は、どのように妥協するか、これからの税制調査会の判断が注目されます。

こんな話をお寿司ができるまでの間に奥さんに説明していると、

いつの間にか議論が熱中し、お寿司がとっくに出来上がっていました。

出来上がった握り寿司は、どれから先に頂こうか、箸は迷うばかりです。

正寿司のオーナーは、今日はとれたてのウニがないので、代わりに巻物をおまけしておきますねと、配慮してくれました。

明石海峡大橋を見ながら、相続税の話から、目の前の寿司職人二人の話に話題は変わりました。

この二人は、中学生のころからの同級生で、ずっと一緒に仕事をしているそうです。

中学生のころから、今の孫ができる年代まで、仲良く仕事ができる相棒がいることを、うらやましく思いました。

奥さんは、会話の途中で、この近くにおいしいお店はありませんか?と切り出すと、

正寿司のオーナーは、海鮮ちらし寿司のさくらというお店を紹介してくれました。

近い内に行ってみたいと思います。