円安による株価上昇に、レッドスワンのリスクが隠れています。

ブラックスワンと、レッドスワン、いずれも発生する可能性は低くても、起きるとインパクトが大きい現象です。社長ブログ神戸/日本経済新聞/株価/レッドスワン

日経新聞を読みながら、最近の株価が回復している状況について、興味ある内容の記事がありました。

株価は回復しているのは、

①アメリカ大統領選挙で、クリントン候補が優勢であること

②これまでの円高から円安傾向にあること

③原油価格の回復は、1バレル50ドルを上回っていること

これらが買いの安心感となっています。

しかし、油断ならないのが、『ブラックスワン』です。

ブラックスワンとは、発生する可能性は低いが、発生するとインパクトが大きい現象です。

特に気になるのは、中国の経済です。

経済の体温計と言われるのが、十年もの国債利回りである長期金利の低下です。

中国の長期金利は、10月の下旬には、2.655%まで低下しています。

これは、2008年のリーマンショック後の2009年の記録に迫っています。

今、アメリカは利上げの局面に入っています。

中国からアメリカへ投資マネーがシフトしやすい状況です。

もしそのようになれば、中国版の『レッドスワン』の可能性もあり得ます。

レッドスワンは出現するのか?

もしレッドスワンが実現すれば、日本経済にも、日本の金融市場でも、株式市場でも、とても大きな変動が起きるリスク要因になりえることです。

朝ご飯を食べながら、日経平均株価が17,500円まで回復していることに対して、警戒感も必要だなぁと思っています。

株価の先行きの心配は、上がれば下がる心配、下がればもっともっと下がるのではないかという心配、このような心配の連続です。

思い切って、ブラックスワンや、レッドスワンが起きた時にこそ、周りが超弱気になった時にこそ、目をつぶって買ったほうが、良いと思います。