メニコン神戸営業所 震災で柏井ビルが倒れた時の記憶が共通認識にあります。

メニコン田中恭一会長の社員教育は、担当先とのご縁を大切にするように指導しています。 メニコン田中恭一会長ご夫妻来社(5)

メニコンの田中恭一会長ご夫妻の面談は、メニコンの50周年記念の時に、お話の記憶がありますが、ご夫妻が神戸の我が社に来られるのはこれが初めてなので、話す内容は多岐に渡ります。

次は、社員とその組織文化についての話しです。

2016年の4月から、営業本部長には森山久さん、営業副本部長には、九鬼真之さんが昇進されました。

二人とも、神戸営業所にいた時代には、我が社の担当を経験しています。

気心の知れた二人が、メルスを中心とするメニコンの営業を担っていく事は、私たちも応援したくなります。

九鬼真之さんは、新入社員の頃の話しですが、我が社を訪問してきたとき、私は水槽の掃除をしていました。

すぐ目の前で、私の水槽の掃除を九鬼真之さんは見ていて、掃除が終わると、商談に入って来ました。

このとき、黙っていたらいいのですが、つい本人のためにと思い、私から九鬼真之さんに、意見をした事があります。

訪問先で、面談の相手が、水槽の掃除をしているとき、

①黙って見ていて、終わるのを待っている人

②大変ですね、手伝いましょうか?と声をかける人

③黙って、一緒に手伝ってくれる人

大体、この3つのパターンになります。

得意先に可愛がってもらうには、どのパターンが良いのか、考えれば解る事です。

この忠告を聞いて以来、九鬼真之さんは、開眼したように、周囲に気を配れる人になりました。

誰かが教えてあげなければ、それはそうだとは気がつきません。

しかし、忠告すると、

①忠告する立場は嫌われる

②耳は貸すけど、実行はしない

③腑に落ちて、実行できる人になる

意見をすれば、嫌われるのが普通で、嫌われてまで、忠告したくなくなるのも普通です。

国内メーカー対、外資系メーカーの違いについても、話しが広がります。

メニコンの社員の方は、我が社との担当が外れ、他の地方に転勤した後でも、暑中見舞い、年賀状など、時候の挨拶や、中には近くまで来たのでと寄ってくれる社員の方もいます。

これに対して、事業規模の大きい外資系企業ほど、担当が外れると、関係性は薄れてきます。

特に印象的なのは、1995年の阪神淡路大震災の復興支援の時です。

国内メーカーの方は、献身的な支援をしてくれた事を思い出します。

この話しをすると、田中恭一会長は思い出したように、

震災の時は、メニコンが入居していた、柏井ビルが倒れた事を思い出されて、あのときは大変だったと、共通認識になりました。

田中恭一会長の社員教育は、得意先と末永く付き合うようにと、担当を外れても、またどこかでご縁が出来るかもしれないので、ご縁は大切にするようにと、指導をしているそうです。

2016年7月15日(金)