定年目前1000人アンケート~「団塊世代」は意外とビンボー~(週刊文春より)

2006年4月27日号、週刊文春には定年目前、1000人アンケートということで、「団塊世代は意外とビンボー」という記事がありました。

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これまでは、電通の試算では、団塊世代の退職で約15兆円もの経済効果が生まれると言われています。

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さて、本当にそんなに皆さんゆとりがあるのでしょうか?そこで、週刊文春ではこの事について特集を組んでいます。まず、団塊世代、定年間近の人について、(1)定年後にやりたいこと、そのために始めている準備、具体的に何でしょうかという質問が書いています。
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(1)について、一番多かったのが国内旅行と趣味の充実でした。その次が、海外旅行です。いずれも、旅行したいということになります。どうして旅行が良いのでしょうか。

松葉博雄が考えるに、やはり、今までの生活の中から非日常性、新しい感動を求めていう気持ちがあるのではないのかと思います。

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もちろんその中には海外で生活したほうが安くなるのではないか、というような、経済的な理由もあります。身につまされるのは、55歳の専業主婦の答えです。定年後にやりたいこととして「夫の教育、出来るだけ、自分で何でも出来るようになってほしい」というコメントがありました。これは、厳しいです。

更に、定年後境にして奥さんがこれから主人に付いて行くかどうか、この問題もあります。旦那さんが考えているようには、奥さんは考えていないようです。

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厳しい意見の中に、「夫へ。定年になってから、懐いてくるな!今までほったらかしで好き勝手にしておいて、今更遅い!」と55歳専業主婦の声があります。

更に、58歳専業主婦の声です。「年金が半分もらえるようになるまで、旅行しまくり、その後、別居→離婚と進みたい。」という意見です。これは困ります。どうでしょう?

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(2)の質問は、「現在の貯蓄額は?」です。一番多いのは、500万未満で、42%です。500~1000万未満が17.8%で、このグループで既に60%になります。

これが意外に、ビンボーという結論につながっています。

さて、次に退職金も含めて、将来のお金の問題に入っていきます。

(3)の質問は「どれくらい退職金がでますか?その金額を確保出来ると思いますか?」という質問に対して、498人が思わないと悲観的です。「その場合どうしますか?」という質問に対して、子供にたかるという答えになっています。

(4)「あなたは老後の蓄えをいつから始めましたか、後悔している点があれば合わせて答えてください。」という質問です。

58歳住宅機器卸業の人が答えています。「働き始めてからコツコツ貯めていた」という良い答えです。55歳理髪師の答えは「30代から、老後を考えて個人年金や公的年金だけで生活できる金額を確保しているので、不安や後悔はない。」と頼もしい意見です。

さて、そうでしょうか?実のところ、悲観的な意見もあります。50歳の機械製造メーカーの方は、「30歳(20年前)から始めました。

当初はこれで充分だと思っていたが、大きく金利が下がって、目算が狂いました。」という意見です。

さらに58歳IT関連企業の方です。「リストラ退職で予定が大幅に狂ってしまったので、蓄えをする余裕がなかった。」という意見です。

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それでは、(5)「定年後不安に感じていることはなんですか?」という質問です。

トップは生活資金です。複数回答で、68.7%ありました。2番目は体力で64.2%、3番目は医療費で41.4%です。4番目はボケ、認知症です。これは36.9%です。これが、4大不安です。

定年後を過ごすに当たって、お金、体力、気力、健康ということになります。結局のところ、先立つものはお金ということになります。

これまで、子供の教育、養育のためにお金を使い続けているのは当たり前のことです。生活が筒一杯になっているところで、本当に蓄えが出来るかどうか、電通が調査したように疑問の声が出ています。

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一般的に老後に必要な金額は3000万円といわれています。この3000万円を確保して、そして年金も入れて、老後の生活設計となります。

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(6)の質問は、老後に生き方として、「憧れる有名人は誰でしょうか?」という質問です。

歳をとっても元気にやっている森光子さん、瀬戸内寂聴さんなどが出ています。男性では水戸黄門です。これは本当に水戸黄門かどうかは分かりませんが、テレビの水戸黄門です。後は、みのもんた、野村克也、なども憧れです。意外に多かったのが、伊能忠敬です。彼は55歳で勉強し、自分の足で全国の測量を始めました。これは素晴らしいことです。

松葉博雄も伊能忠敬に賛成します。このように、団塊世代がこれから定年に入ってくると、一つの社会的現象が起こしてきます。さて、どうなるのでしょうか?

つい、この間、成人式が終わったと思ったら、就職して、仕事を覚えながら、そのうち結婚もして、教育問題や住宅問題などの問題だらけの人生を走り抜けて来たと思ったら、もう、人生のエンディング問題が待っています。

今までは、追いかけられる問題でしたが、これからは、自分で答えを出す応用問題に変わります。人生の総仕上げを、納得のいく答えを作りたいものです。課題は次のとおりあります。

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1.貯金
2.スキルアップ
3.お墓の確保
4.遺言の準備
5.夫婦の絆を強めておく
6.仲良く暮らすために同じ趣味と別々の部屋をもつ
7.三千万円貯める
8.年金と合わせて月30万円の確保

以上が週刊文春による総括でした。