マウナケア山頂・夕焼けと星空観測ツアー ~ハワイ島新婚旅行記 その1~

2006年3月19日に北野ホテルで結婚式をしたスタッフのSです。結婚式から1ヵ月後の4月20日、ハワイ島へ新婚旅行へと旅立ちました。

関西国際空港からハワイ島に向けて出発!

2006年4月20日、19時関西国際空港発のユナイテッドエアラインに搭乗し、ホノルルへ向かいます。

機内から見る朝日

時差があり過ぎて計算がうまくできないのですが、ホノルルに着いたのは、4月20日の早朝6時くらいです。

同じ20日の夜に出発したのに、着いたのはその日の朝です。理屈はわかるのですが、なんだか不思議な体験です。

ホノルルがいくら朝でも、日本時間では深夜3時くらいです。そろそろ眠くなってきたのですが、現地はまだ朝なので寝るわけにはいきません。

ハワイ島コナ空港に着いて、レンタカーを借りる

ホノルル空港からは、ユナイテッドエアラインから、アロハ航空に乗り換えて、目指すハワイ島コナ空港へ向かいます。ホノルル空港からわずか40分程度でコナ空港に到着します。

乗り継ぎの待ち時間などがあったので、コナ空港に着いたのは、現地時間で午前10時、日本時間で早朝6時くらいです。日本時間に換算すると徹夜したことになります。

ハワイで借りたレンタカー

さっそく、日本から予約してあったレンタカーを借りて、コナの中心地を海岸線に走る「アリードライブ」沿いにある、コナティキホテルにチェックインします。

さて、初日の予定は、ハワイ州最高峰マウナケア(標高4205m)の頂上から、夕陽と星空を見る現地ツアーに参加します。

レンタカーで自力で行こうと思っていたのですが、マウナケアの山頂に登るための道は、慣れていないと危険なため、レンタカー会社の保険対象外になっている道です。そこで、現地ツアーに参加し、マウナケア山頂まで連れて行ってもらうことにしました。

マウナケア山頂 夕焼け&星空観測ツアー

途中、標高2800mにある「オニヅカセンター」で夕食のお弁当をいただき、ここで高地の環境に身体を慣らします。1時間ほど休憩して、4205mの山頂まで未舗装の道を車で一気に進みます。

ハワイ島マウナケア山頂のすばる望遠鏡

お弁当を食べて車に揺られていると、徹夜明けの状態なので、今度は眠くなってきました。しかしツアーガイドの方からは「寝てはいけない」と、冬山で遭難した時のような指示を受けています。

酸素がとても少ないので、意識して深呼吸をしないと、あっという間に酸素不足で体調を崩してしまうからです。いわゆる高山病です。眠ってしまうと呼吸が浅くなり危険だということでした。

マウナケアの山頂は、世界で最も天体観測に適した場所の一つと言われています。4000mを超えた高さにあるため、通常の雨雲などは見下ろすことになり、視界がとても良いこと、そして緯度が低いため北半球と南半球の両方の星空を観測できることなどが、その理由です。

世界各国の天体望遠鏡があり、その中には日本の国立天文台ハワイ観測所すばる望遠鏡もあります。すばる望遠鏡は、2000年に完成した、世界でもっとも高精度の光学式赤外線望遠鏡です。

ハワイ島マウナケア山頂

マウナケアは富士山より高い山なので、実際に行くと大変過酷な環境だということがわかります。山頂の気温は約0度でした。

写真にあるように、山頂では雪が積もっています。ツアー会社の貸してくれる、まるでスキーウェアのような防寒着に全身を包み、寒さをしのぎます。

ハワイ島マウナケア山頂

そして、海岸部の平地の6割しか酸素がないので、ほんのわずか、靴の紐を結びなおすような動きでも、しゃがんで立ち上がると、クラーッとします。

いよいよ日没の時間になると、青かった空はだんだん青く、藍色に染まり、白かった雲は、赤く太陽の光を反射し、それはそれはきれいな夕焼け劇場が見られます。

ハワイ島マウナケア山頂

そして日が完全に沈むと、今度は満天の星空が広がります。日本から見るのとはちょっとちがう星座を見ることができます。生まれて初めて、「南十字星」を見ることができました。

山頂から下りるときは、今度は酸素がどんどん濃くなるので、眠ってもいいとガイドの方からお許しがでました。安心して車に揺られて眠りながら、コナのコナ・ティキホテルまで送ってもらって帰りました。