松茸の土瓶蒸しです。松茸の土瓶蒸しの出汁を啜ると、幸せ感いっぱいです。

土瓶蒸しに入れる松茸は、厚く切るか、薄く切るか、どちらにしましょうか? 社長ブログ神戸/手作り料理/土瓶蒸し

岡山県美作市で買ってきた国産松茸を、どのようにして頂くと松茸の香りと食感を味わえるか?

一つは松茸ご飯です。二つは松茸のお吸い物です。三つは土瓶蒸しです。

土瓶蒸しをこれから作ります。

松茸と抱き合わせるのは、香りと風味を殺すことない淡泊な食材と一緒に土瓶蒸しをします。

まず魚はサワラです。さわらは白身の魚であまり自己主張のない食材です。

もう一つは鶏肉です。鶏肉もかしわの部分を使うと、癖のない食材になります。

松茸の切り方について、奧さんと協議しました。

歯ごたえを楽しむならやや厚く切り、香りや風味を楽しむなら薄く切って松茸の表面を増やします。

食材が揃うと、適当な大きさに切りそろえます。

1年の内で土瓶が登場するのは、この時期くらいのものです。

まだこのほかにあったらいいなぁと思えるのは、海老と、鱧です。

食材を土瓶に入れて、予め別の鍋で調整しただし汁を足していきます。

出し汁の元は、茅乃舎出汁を使っています。

茅乃舎出汁を土瓶蒸しに入れて、テーブルコンロに火をつけ、松茸、鰆、鶏肉が、ほどよく煮上がるまで焚きしめます。

つい、「こんな美味しい物を二人だけで食べるのは勿体ないなぁ」というと、

奧さんは、「老い先短いのでこの先どれだけ良い物が食べられるのかわからないし、このくらいのことはいいの」と励ましてくれます。

土瓶蒸しは、まずはおちょこに土瓶蒸しの味の染みこんだ出し汁だけを注ぎ、

これをまるで清酒を飲むようにゆっくりと啜って味わいます。

これは美味しい!

松茸の香りや食材の味が、かやの出汁と絶妙なハーモニーを醸し出しています。

ほんの少しすだちの皮をひとかけら入れてみると、一層の香りがしました。

一般に和食のだしは、昆布、鰹、いりこを使います。

しかし松茸と合わせると松茸が負けてしまうので、灰汁の強い出汁は使えません。

出汁を飲んだ後は土瓶蒸しの中の松茸をかみしめて、つかの間のささやかな幸せ気分に浸りました。

2015年10月16日(金)