奥津温泉は、吉井川の源流が流れる川の側にあります。女性は、足で川湯を使って洗濯をしていたそうです。社長ブログ/旅行・宿泊/奥津温泉

奥津温泉は、日本観光地百選に選ばれています。 社長ブログ/旅行・宿泊/奥津温泉 奥津温泉(3)

奥津温泉といえば、温泉場で女性の皆さんが集まって、足を使って洗濯物を洗う風景です。

昔、熊が出没していた時代に、しゃがんで手を使って洗濯をしていると、

後ろから熊が近づいて来ているのが分からず、逃げるのが遅れる事があったそうです。

それで熊が襲ってきてもすぐに逃げられるよう、

周りを注意して見るために足を使って洗濯をする風習が出来たそうです。

熊を人間に置き換えると、昔戦国時代の頃は、野武士が急に現れて女性をさらっていく事は日常茶飯事なので、怖いのは熊より人間の方で、弱い立場の女性は、すぐに状況を判断して逃げるように注意をしていたせいかもしれません。

奥津荘の部屋はいくつもあり、インターネットで調べると、部屋の場所によって値段が違います。

一番高いのは、奥の離れのコテージのような部屋です。

部屋からすぐ真下に流れる、吉井川の川の流れが近くに見えるほど、値段は高いようです。

夕食の予約は、6時半からです。

部屋に運んでもらえば、部屋で食事が出来ます。

この場合は、別途料金サービス料として10%加算されます。

どちらにするか奧さんと相談して、皆さんと一緒に個室のようになった食堂に行く事にしました。

吉井川の上流に位置する奥津は、その先は上斎原で、上斎原は片方の水は日本海に流れ、片方の流れは瀬戸内海に流れるという、分水嶺に位置しています。

そんな分水嶺に近い吉井川の源流の側なので、期待したのは鮎とかアマゴなどの川魚です。

もっと贅沢を言えば天然鰻です。

結果としては、現代は輸送も発達しているので、日本海から運ばれてくる魚が中心でした。

サザエとガラ海老の旨煮です。

作州牛(さくしゅううし)の炙りはポン酢が添えてありました。

こちらは名物の薯用蒸しです。

続いて名物のそずり鍋。

そずりとは、そずり肉と呼ばれる牛の骨からそずり(削り)おとした事から由来しているとのこと。

地産の「作州牛」というブランド牛を使ったそずり鍋は、醤油ベースの甘辛な割り下に新鮮なそずり肉をいれ、ごぼうなどの野菜や豆腐と煮込むお鍋です。

サービス係の女性に、奥津ではそずり鍋をするお家は沢山あっても、こんなに上等な部位のそずりは、なかなか手に入りません。といわれました。

それがつまり、鮪(マグロ)で言えば、トロの中落ちみたいなもんですねというと、その通りと、にっこりと理解の良さに頷いてくれました。

サービス係の女性は、津山市から通っているそうです。

そずり鍋の自慢は、その出汁だそうです。

すすってみると、昆布、鰹、いりこ、醤油、塩で味付けされているようです。出汁はとても塩分が強くて、これを頂くと、きっと血圧が上がりそうなので、お汁はほとんど頂きませんでした。

岡山鴨方産のお蕎麦です。

鴨方産といえば、社員の皆さんに鴨方産の冷やし中華麺を配った、あの鴨方です。

デザートは白桃のワイン煮にピオーネが添えてありました。

夕食の後、サービス係の女性が勧めてくれた、鍵の湯の源泉から分岐して作った川の湯に入ってみました。

川の湯は、源泉が42度に対して、分岐する途中ですこし冷めることから、温度は42度以下になっています。

これなら、3分とはいわず10分でも入れました。なかなかいい湯です。

すぐ側の吉井川の川の流れが、窓から聞こえてきます。蛙の鳴き声も聞こえてきます。

川の湯のすぐ側に、樹齢850年と500年の2本の銀杏の木があります。

夜になるとライトアップしているので是非見て下さいと言われていたので、お風呂の後、離れの近くに立っている850年の大銀杏の木を見て、その幹の大きさに驚きました。

幹に手を当て、ついお願い事をしました。願いごとは大銀杏に聞き届けて欲しいと思います。

2015年8月5日(水)