京都人力車えびす屋さんの人力車に乗りました。引っ張ってくれたのは林田能知さんと、佐伯花音さんです。

人力車えびす屋の嵯峨野竹林の旅は、30分で渡月橋竹のトンネル野宮神社嵐山を廻ります。 京都(8)

星のや京都の船着き場に荷物を預けて、これから嵐山名物の人力車に乗ります。

スタートは、嵐山渡月橋の麓からです。人力車の料金は、時間制です。2人で30分なら9,000円、45分なら13,500円、60分なら17,500円です。

もっと長く乗りたければ、2時間で二人なら、32,500円です。さらに大名コースがあり、これは3時間で2名なら47,500円です。

松葉博雄と奥さんの2人が選んだコースは、30分9000円のコースです。人力車の担当は林田能知さんです。えびす屋のホームページで、あとから林田能知さんのコメントを読むと、「愉しかった!又乗りたい!と言ってもらえるように一生懸命頑張ります」というコメントでした。

30分のコースは、嵯峨野竹林の旅のコースです。

嵐山渡月橋から、大堰川に沿って少し走ります。途中途中で、気を利かせて、写真を撮ってくれました。

道行く人は、人力車と乗っている人の写真を写しています。こういうところで、写さないで下さいとは言えません。積極的に笑顔を向けて、写真撮影に協力しました。

嵐山の近くには、湯豆腐屋さんもありました。お寺もありました。

林田能知さんに質問です。この仕事は、何歳まで出来るのですか?40歳を超えて、50歳近い人もいます。収入は、固定給ですか?歩合給ですか?固定給です。

ただし、シーズンがあって、これから紅葉が綺麗になるときは、一年で最も忙しくなります。正月を過ぎると、京都は静かになります。そして春になるとまた忙しくなります。

研修はどのくらいするのですか?2~3ヵ月やります。車の操作だけでなく、観光案内もあるので、このあたりの案内ができるまで、歴史を覚えます。

途中で気がついて、そうだそうだ、こんなに根掘り葉掘り尋ねていると、警戒されると思い、途中で名刺を出して、決して同業者ではありませんとお話しすると、安心してくれました。

人力車は、車より一段高い視界になります。湯豆腐屋さんの近くには石庭が見えました。

えびす屋さんが使ってる人力車は、一台の制作費は150万円もするそうです。それが、嵐山だけで30台以上あります。ところどころで、えびす屋さんのスタッフ同士が出会うと、お互いに声かけし、お客様にも「ありがとうございます」の感謝の言葉がありました。

えびす屋さんについて、林田能知さんにいろいろ尋ねました。創業は1992年です。創業して22年です。なかなか、他人には考えつかない、優れたビジネスモデルです。

全国展開していて、京都の他に人力車が似合いそうな観光地として、小樽店、雷門店、鎌倉店、倉敷店、宮島店、関門店、湯布院店があります。

今日のコースは、嵯峨野竹林の旅なので、これから通過する竹林が見所です。

台風18号の通過で、昨夜竹林は雨に洗われ、とても綺麗な竹林になっています。日差しも直射日光はなく、行き交う観光客の人達から、写真を撮り続けられ、なんだか結婚式の時の披露宴のようです。

えびす屋の理念です。こころの五箇条がありました。

一、感謝

えびす屋は、旅に出る人あっての企業。

人力車を走らせることのできる地域あっての企業。

お客様と地域があっての私達であることを、決して忘れることなく、人力車を走らせます。

一、業務完遂

私達はみなさまの旅の足となり、快適な一時を提供する事をお約束します。

一、誠実

例え、えびす屋の人力車をご利用頂かなくても、店舗のあるエリアに来られた皆様に対し、私達はお客様同様に接します。

一、切磋琢磨

私達は心身共に健康であることに努めます。そして、笑顔を絶やしません。

一、おもてなし

えびす屋は、お客様の愉しい一時をサポートする、旅のコンシェルジュであることを宣言します。

縁結びで有名な野宮神社に来ました。野宮はその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれます)が伊勢へ行かれる前に身を清められたところです。

嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられた野宮は、黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地でした。その様子は源氏物語「賢木の巻」に美しく描写されています。

30分の嵯峨野竹林の旅が終わると、もう一台の担当の佐伯花音さんと一緒に記念撮影です。この仕事は、スポーツ選手が多いようです。林田能知さんは、サッカーをしていたそうです。佐伯花音さんはスノーボードとバレエをしていたそうです。

とてもさっぱりした好青年と明るいお嬢さんでした。愉しい体験を有り難う御座いました。

2014年10月6日(月)