星のや京都には、嵐山の渡月橋の橋の麓から、屋形船に乗って大堰川を上ります。

星のや京都では、嵐山の大堰川に屋形船を浮かべて、満月のお月見を楽しむ予定でしたが、台風の為中止です。 京都 (3)

星のや京都の船着き場は、 渡月橋の橋の麓にあります。

船は屋形船です。屋形船は、2隻あって、2隻が船着き場と星のや京都を、交互に往復しています。

今日は日曜日です。秋の嵐山には、通常沢山の観光客でいっぱいですが、今日は台風18号の接近を控え、お天気も小雨模様です。

小雨の降る嵐山には、観光客の人数は、普段よりもうんと少ないようです。もうしばらくすると、嵐山には紅葉の季節がやってきます。

船着き場から屋形船は、実にゆっくりとしたスピードで川上に向かって、ゆっくりと進んでいきます。モーターボートなので、船頭さんが炉を漕ぐような風情はありません。

後を振り返れば、先ほどの星のやの、船を待つ待合所がゆっくりと離れていきます。

川幅の広い場所に、屋形船は上っていきました。ここからは、渡月橋が視界いっぱいに見えてきます。

普段渡月橋を見る方向は、橋の方向に対して見ていますが、今日は船からなので、真っ正面から渡月橋が見えています。

上流に向かって、左側には、大堰川に沿って、 河床が並んでいます。

昨年の台風の時には、この河床が浸水するほど、大堰川は増水したそうです。

川上の向こうの方に見えるのは、百人一首にも詠まれた、小倉山です。「小倉山 峰のもみじ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」藤原忠平

平安時代の王朝文化の時代には、貴族の遊びに、嵐山で船遊びをしたり、紅葉狩りもあったようです。

貴族のお遊びに対して、一般庶民は、どんな生活をしていたのでしょうか?

今回の星のや京都を選んだ理由は、満月に近い夜、この屋形船を大堰川に浮かべて、月見の宴が予定されています。

その月見の宴も、一年に限りある日程になっています。それが、今夜なのです。

ところが、予想をしていなかった台風18号の接近のため、今夜の屋形船の就航は、中止になってしまいました。とても残念なことです。

予約を取った後、台風が接近して、大雨や、月見の宴が出来ない時は、どうなるのですか?と、確認すると、公共の運送機関が、台風の為、運行停止にならない限りは、100%のキャンセル料を頂くそうです。もちろん、月見の宴がなくても、宿泊料は変わりません。

川上から、星のやの屋形船は下ってきました。今の時間、お客様の乗船はありません。

川幅は、少しずつ狭くなり、川の流れも少し婉曲して、先ほどまで見えていた渡月橋は、見えなくなりました。

夏には、ここで武将の手により鵜飼があるそうです。これも、経験したいものです。

およそ20分ほどで、星のや京都の船着き場に屋形船は接岸です。

船着き場には、宿泊客を迎えるための、星のや京都の社員が、お出迎えです。名にし負う、星のやのサービスです。どんなサービスがあるのか、楽しみです。

2014年10月5日(日)