学生の時、友達とお好み焼き屋さんに行くのは、不良と言われていました。

お好み焼き屋さんで、焼きめしや、焼きそば、お好み焼きを、てこを使って食べていると、さらに不良っぽく感じていました。箸で食べると、気持ちの上で、不良ではないよと、言い訳が立ちました。 2014年9月淡路ツアー (3)

淡路島の岩屋地区に来たからには、松葉博雄の奥さんが行きたがるお店があります。それは、お好み焼きのやっちゃんです。最初にやっちゃんに来たのは、2014年5月です。

松葉博雄の高校生の頃は、近所のお好み焼き屋さんに行くことは、親からも、学校からも禁止されていました。

昔の倫理感では、中学生・高校生が飲食店に行くのは、親と一緒であれば健全で、学生だけで行けば、今では信じられないことですが、不良と言われていました。

そんな、昔のイメージが、頭に残っているので、お好み焼き屋さんに入るのは、やや不良っぽい行動をしているように錯覚するのです。

奥さんの好きなお好み焼き屋さんは、神戸にもあります。元町の小町が、お気に入りです。

岩屋のやっちゃんは、奥さんのお気に入りです。なぜ、このやっちゃんがお気に入りなのかは、お店に入ってみると分かります。

やっちゃんのお店には、顔なじみの、ニックネームで呼び合うような、高齢のお客様がひっきりなしに入ってきます。それは、昔のような、帽子をかぶった、高校生の姿ではありません。

お昼に、やっちゃんで、お好み焼きや焼きそばを頂くか、それとも、事前に電話して、持ち帰りを頼んで、作ってもらっていて、指定の時間に取りに来るお客様が続きます。

松葉博雄と奥さんが、やっちゃんに入ったときには、お客の数は少なく、これなら、順番は早いと踏んだものの、実は、隠れた、目に見えない、持ち帰り注文は沢山控えていました。

夏の時に、鉄板の前で作業をするのは、拭いても拭いても溢れる汗が出るほどですが、9月の末の秋になっても、やっちゃんの二人の、鉄板を前にした作業は、お昼前でも、もう額には汗がにじんでいます。

30分位待って、やっと注文を聞いて貰える番が来ました。これだけ待ったら、少し、手の込んだメニューを注文しようと、少し欲が出てきて、メニューの中でかなり難しそうな注文を選びました。

松葉博雄は、ちゃんぽん焼きそばめしです。これには、沢山の具材が入ります。奥さんは、ちゃんぽんお好み焼きです。

学生時代に、お好み焼き屋さん通の人は、意識的にてこで食べていました。松葉博雄は、てこで食べるには、少し違和感があって、お箸で食べていました。

なぜ、てこで食べると違和感を感じるのか、説明には難しい、内面的な問題があります。

奥さんがそっと、伝えてきたことは、あのすぐそばにいる、深く帽子をかぶった女性は、吉本興業の○○さんよと、教えてくれました。そういえば、目立たないように、顔を隠した帽子のかぶり方です。

やっちゃんのオーナーさんは、鉄板の前の作業が、実に効率的です。ぱっぱかぱっぱか、注文を手際よくこなしていきます。

土地の人と会話も怠りなく話していきます。電話をとって持ち帰りの注文もすばやくメモしていきます。お勘定を払うとき、松葉博雄と奥さんの顔を覚えているようで、いつも遠くから来て貰って、お待たせしてすみませんでしたと、御礼の一言がありました。これが、サービスの気配りです。これなら、次回は、何か手土産を持ってきてあげたくなりました。

2014年9月25日(木)