いちじくと言えば淡路島です。淡路島の無花果といえば、北淡町のイチジクです。

北淡町の無花果と言えば、金﨑農園の金﨑真治さんの無花果です。2014年9月淡路ツアー (1)

いちじくが美味しい季節になりました。いちじくが出回るのは8月のお盆が過ぎた頃から、お店に出回ります。

淡路島では、北淡町のびわと並んで、いちじくの栽培が増えています。

中でも、美味しいと評判なのは金崎農園のイチジクです。

北淡町では柏木農園と、金崎農園の二つのイチジク畑を訪問しました。枇杷農家を訪れた時は、枇杷の試食を積極的に勧めてくれますが、イチジク農家は、いちじくの試食を消極的に勧めてくれません。

この違いは、何なのか、一度機会があれば、イチジク農家に尋ねてみたいと思っています。なかなか聞きにくい質問ですが、今年のイチジクはどんな味かなぁと、確認してから、買いたいからです。

予め、電話で予約しておかなければ、金﨑農園では、沢山のいちじくを確保することが出来ません。金﨑農園の金﨑真治さんに今年もお会いしました。

畑の一隅に、いちじくの出荷用の作業場があります。8月から始まるいちじくの出荷時期には、それはもう、猫の手も借りたいほどの忙しさです。

壁には、平成25年度版のいちじく栽培ごよみが掲示されていました。

金崎真治に、いちじくの表面は、とても艶が良いですねと話を振ると、その理由を教えてくれました。

女性が外出する時に、お化粧をするように、いちじくにも、出荷時にはお化粧が施されます。それは表面に、コートフレッシュデラックスという液を霧で吹いて、いちじくの表面に振りかけます。

コートフレッシュデラックスをかけたいちじくは、アイラインを塗った女性のように、つけまつげをつけた女性のように、お化粧を塗った女性が別人にかわるように、いちじくの表面には、輝くような艶がでます。

甲東株式会社を調べて見ると、社長は里井孝至さんで、果実果菜鮮度保存被膜剤を作る会社でした。

金﨑農園の作業所には、金崎真治さんと、奥さん、そして大学生の息子さんが出荷を手伝っています。息子さんは、この時期は、大学から戻ってきて、 家業を手伝っているそうです。

松葉博雄の奥さんが、いちじくが大好きで、かなりの量を金﨑農園に注文しています。このイチジクは、家族だけで食べるわけではありません。会社の社員の方にも配っています。

いちじく畑に許可を得て入ってみました。もとは水田だった場所に、稲作から、イチジク畑に土地利用がかわっています。

自然に育ったいちじくは、自由に枝葉を延ばしていきます。これに対して、イチジク園のイチジクは、横へ横へと、人工的に枝葉を張るように、調整されています。

盆栽の樹木を、針金でしばって、形を整えるように、イチジクの枝は、横に伸びたワイヤーに縛られて、横へ横へと伸びていくように、矯正されています。

金崎真治さんに、どの列のイチジクがいつ頃収穫時期を迎えるのか、それはどうして分かるのですか?と質問しました。

これは、なかなか良い質問でした。実は、計画的にいちじくの熟れ具合を調整しているのです。イチジクの木に、成長促進剤を散布することで、ある程度は出荷時期のコントロールが出来ます。

いちじくの成長促進剤をどの畝に、いつの日に散布したのかは、ちゃんとプレートに書いて、貼っています。これを見れば、後何日でこの畝のいちじくが、出荷時期を迎えるか、予想がたつということです。

金崎農園では、9月の今頃は、いちじくの味の一番美味しい頃だと、説明を聞き、今日来たことが嬉しくなりました。これも、リップサービスです。

松葉博雄が、子供の頃には、いちじくや枇杷、柿、などは買って食べる物ではありませんでした。いちじく、枇杷、柿などの専業農家も、存在しませんでした。

それが、高級果物にまで成長してきているのです。何もしないで、自然に任せていた頃のイチジクとは、味も形も甘さも、格段の違いが出来ています。

この後、東浦のフローラルアイランドに寄ってみました。

フローラルアイランドでも、いちじくが沢山出荷されています。値段は、金崎農園のいちじくとは、随分違いがありました。

いちじくが好きな人と、嫌いな人と、大きく分かれています。いちじくの嫌いな人の主張は、いちじくの実がぐにゃぐにゃと柔らかくて、気持ちが悪いという意見です。

これに対して、イチジクの好きな人は、幼いときにイチジクの実を食べたことがある方が多く、いちじくの懐かしさと、ここまでいちじくが品種改良されて美味しくなったことに対して、応援の気持ちを持っています。ちょうど、弱い野球チームが、選手補強で突然、強くなっていくペナントレースとよく似ています。

2014年9月25日(木)