おいしいいちじく 淡路市北淡町 金﨑農園のイチジク

おいしいいちじく 北淡町の無花果と言えば、金﨑農園の金﨑真治さんの無花果です。淡路ツアー (1)

おいしいいちじく

いちじくが美味しい季節になりました。

いちじくが出回るのは

8月のお盆が過ぎた頃から、お店に出回ります。

淡路島では、北淡町のびわと並んで、

いちじくの栽培が増えています。

中でも、美味しいと評判なのは金崎農園のイチジクです。

北淡町では柏木農園と、

金崎農園の二つのイチジク畑を訪問しました。

枇杷農家を訪れた時は、

枇杷の試食を積極的に勧めてくれますが、イチジク

農家は、いちじくの試食を消極的に勧めてくれません。

この違いは、何なのか、

一度機会があれば、イチジク農家に尋ねてみたいと

思っています。

なかなか聞きにくい質問ですが、

今年のイチジクはどんな味かなぁと、確認

してから、買いたいからです。

おいしいいちじくは8月から出荷

予め、電話で予約しておかなければ、

金﨑農園では、沢山のいちじくを確保することが出来ません。

金﨑農園の金﨑真治さんに今年もお会いしました。

畑の一隅に、いちじくの出荷用の作業場があります。

8月から始まるいちじくの出荷時期には、

それはもう、猫の手も借りたいほどの忙しさです。

壁には、平成25年度版のいちじく

栽培ごよみが掲示されていました。

金崎真治に、いちじくの表面は、

とても艶が良いですねと話を振ると、その

理由を教えてくれました。

いちじくにもお化粧を

女性が外出する時に、お化粧をするように、

いちじくにも、出荷時にはお化粧が施されます。

それは表面に、コートフレッシュデラックスという液を霧

で吹いて、いちじくの表面に振りかけます。

コートフレッシュデラックスをかけたいちじくは、

アイラインを塗った女性のように、

つけまつげをつけた女性のように、

お化粧を塗った女性が別人にかわるように、

いちじくの表面には、輝くような艶がでます。

甲東株式会社を調べて見ると、

社長は里井孝至さんで、果実果菜鮮度保存被

膜剤を作る会社でした。

美味しいイチジクは家族経営で育っています

金﨑農園の作業所には、金崎真治さんと、

奥さん、そして大学生の息子さん

が出荷を手伝っています。息子さんは、

この時期は、大学から戻ってき

て、 家業を手伝っているそうです。

おいしいイチジクは 社員にも分配

私のの奥さんは、いちじくが大好きで、

かなりの量を金﨑農園に注文しています。

このイチジクは、

家族だけで食べるわけではありません。

会社の社員の方にも配っています。

いちじく畑に許可を得て入ってみました。

もとは水田だった場所に、稲作から、

イチジク畑に土地利用がかわっています。

おいしいイチジクの枝は 横に伸ばす

自然に育ったいちじくは、自由に枝葉を延ばしていきます。

これに対して、イチジク園のイチジクは、

横へ横へと、人工的に枝葉を張る

ように、調整されています。

盆栽の樹木を、針金でしばって、形を整えるように、イチジクの枝は、横に

伸びたワイヤーに縛られて、横へ横へと

伸びていくように、矯正されています。

おいしい無花果は収穫時期を計画的に調整

金崎真治さんに、どの列のイチジクがいつ頃

収穫時期を迎えるのか、それは

どうして分かるのですか?と質問しました。

これは、なかなか良い質問でした。

実は、計画的にいちじくの熟れ具合を調整しているのです。

イチジクの木に、成長促進剤を散布することで、

ある程度は出荷時期のコントロールが出来ます。

いちじくの成長促進剤をどの畝に、

いつの日に散布したのかは、ちゃんとプ

レートに書いて、貼っています。

これを見れば、後何日でこの畝のいちじく

が、出荷時期を迎えるか、予想がたつということです。

おいしい無花果の食べごろは

金崎農園では、9月の今頃は、

いちじくの味の一番美味しい頃だと、説明を

聞き、今日来たことが嬉しくなりました。

これも、リップサービスです。

おいしいいちじくはイノベーションの賜物

子供の頃には、いちじくや枇杷、柿、などは

買って食べる物ではありません

でした。いちじく、枇杷、柿などの

専業農家も、存在しませんでした。

それが、高級果物にまで成長してきているのです。

何もしないで、自然に任せていた頃のイチジクとは、

味も形も甘さも、格段の違いが出来ています。

この後、東浦のフローラルアイランドに寄ってみました。

フローラルアイランドでも、

いちじくが沢山出荷されています。

値段は、金崎農園のいちじくとは、随分違いがありました。

まとめ

淡路島は果物の栽培が盛んです。

淡路市北淡町地区は、いちじく、ブドウ、ビワが特産です。

いちじくは改良されて、甘くておいしくなっています。

いちじくが好きな人と、

嫌いな人と、大きく分かれています。

いちじくの嫌いな人の主張は、

いちじくの実がぐにゃぐにゃと柔らかくて、

気持ちが悪いという意見です。

これに対して、イチジクの好きな人は、

幼いときにイチジクの実を食べたこ

とがある方が多く、いちじくの懐かしさと、

ここまでいちじくが品種改良さ

れて美味しくなったことに対して、

応援の気持ちを持っています。

ちょうど、弱い野球チームが、

選手補強で突然、強くなっていくペナント

レースとよく似ています。

淡路島の果物 関連記事アーカイブ

2014年9月25日(木)


おいしいいちじく 北淡町の無花果と言えば、金﨑農園の金﨑真治さんの無花果です。

2019年のイチジクの出来具合

淡路市に9月が訪れると、淡路市の果物はぶどうからイチジクへ主役は交代

します。今年も金崎農園に連絡をとって、いつごろ行けばいちじくの食べご

ろなのか、尋ねました。

金崎農園のいちじくは、出荷の前の日や、当日が雨の日には、いちじくの収

穫と販売はしていません。金崎農園にいちじくを買いに行くときは、お天気

を気にして、雨の日はいちじくを買うことはできないと、諦めるしかありま

せん。

お天気のいい日に、金崎農園に連絡を取って、いちじくを買いに行きまし

た。今年のいちじくの出来栄えは、お天気が良かったので、美味しいイチジ

クが出来ているそうです。

早速、見せていただくと、見事ないちじくです。

1パックで大きい物なら4個、普通で5個入っています。

いちじくは、日持ちがしないので、購入したらできるだけ早く食べるように

言われています。プレゼントする場合は、相手が留守でないように、事前に

都合を尋ねて送らなければ、せっかくのいちじくが傷んでしまいます。

いちじく畑に案内してもらいました。

食べごろのいちじくは、朝すでに収穫した後なので、今の残っているいちじ

くは、明日以降に収穫予定のいちじくです。

いちじくの木は、20~30年収穫が続きます。

自然に茂っているイチジクは、上に向かって、枝が伸びていきますが、果樹

園のいちじくは、収穫しやすいように、横に伸ばして背丈を高くならないよ

うにしています。

地面には、栄養や水分を補給するパイプが張り巡らされています。

おいしいいちじくの木の管理

弱ったいちじくの木は、伐採して、元気なイチジクに接ぎ木をするそうで

す。接ぎ木の方法は、平面になるように、接合するいちじくの幹を切って、

接着させます。

沢山のイチジクの木の中には、水不足で枝が枯れる木もあるそうです。

こんな場合は、他の枝を接木して、新しい枝に換えることになります。

接木で大切なことは、上手に固定することです。

いちじくには粘りのある乳液がでてきます。

その乳液が接着の役割をしてくれます。

接ぎ木したいちじくの幹は、上からテープを巻いて固定して、離れられない

ように、結合させるそうです。

おいしいいちじくの木には個別管理が必要

このいちじく畑には、どのくらいのいちじくの木があるのでしょうか?

おおよそ350~400本ほどあるそうです。

どのいちじくの木が収穫が良くて、どのイチジクの木が弱っているか、いち

じくの木の管理はしているのですか?と尋ねると、沢山イチジクの木がある

ので、はっきりとは分からないそうです。

それだったら、白いプラスチックの札に、1~400までの通し番号をつけ

て、プラスチック札に穴を開けて、針金を遠し、いちじくの木にくくりつけ

ていけば、一本一本の木が名前の代わりに番号がついて、管理しやすいので

はないでしょうか?

どの番号のいちじくの木が収穫がいいとか、味がいいとか、番号別にパソコ

ン管理が出来ます。こんな提案をすると、それもいい考えですねと言われま

した。

広いいちじく畑の沢山のいちじくの木は、見回っているうちに、どの木が良

い木なのか、どの木が問題があるのか、分からなくなります。

それなら、管理番号をつけてほうがいいと思います。

喜ばれることがありました。

私が金崎農園の記事をブログで書いているので、その記事を読んで、沢山の

方から電話がかかってくるそうです。

もちろん、電話の目的はいちじくの注文です。

毎日、ひっきりなしに電話がかかってきて、とても嬉しいそうです。

おいしいいちじくのなかでも、最高においしいいちじく

お礼にと言って、とてもおいしいいちじくを特別に試食させてくれました。

それは、黒いいちじくです。

黒のイチジクは、市場にはめったに出回っていません。

味はまるで、キャビアのようです。

サイズはそれほど大きくないのですが、甘さは極上の甘さでした。

このキャビアのような黒いいちじくは、苗を植えてもなかなか実がならず、

出荷用に育てるには難しいいちじくだそうです。

イチジクの出荷は、10月10日ころまで続くようなので、これからまだ一か

月以上繁忙期が続きます。

ほとんどがリピーターとブログを見ての電話注文です。

10月中旬までに期間もあるので、また行きたいと思います。

2019年9月5日(木)