四国霊場第十三番 大日寺にお詣りです。

四国霊場第十三番 大日寺の本尊は十一面観音です。  徳島 (2)

勝浦町のよってネ市と、あおきの鮎の塩焼き定食を頂いた後は、これから、四国八十八ヶ所霊場第十三番の大日寺にお詣りに行きます。

勝浦町から一旦徳島市に戻り、そこから一宮町に向かいます。大日寺の本尊は十一面観音です。

十一面観音は苦しんでいる人をすぐに見つける為に、頭の上に11の顔があり、全方向を見守っているそうです。また、それぞれの顔は人々をなだめたり怒ったり、励ましてくれたりすると言われています。

様々な災難、病気治癒、財福授与、勝利を得るなどの現世利益があり、延命、地獄に落ちない、極楽浄土に行けるなどのご利益があるとされているそうです。

大日寺は、交通量の多い道路に面していて、行き交う車に気を付けないと、交通事故が起きそうです。

大日寺公式ホームページに、大日寺の歴史と由来が記載されていました。大日寺の向かいには、かつて阿波の総鎮守であった一宮神社があります。

大日寺の境内は、さほど広い境内ではありません。こじんまりとした境内です。

巡礼に回るどこのお寺でもそうですが、お寺が弘法大師とどういう繋がりを持っているのかを、縁起として紹介しています。大日寺では、弘法大師が掘った、大日如来像を本尊としています。

江戸時代の前期に阿波3代目藩主、蜂須賀光隆公により本堂が再建され、諸国に国の総鎮守・一の宮が建立されたときに、同じ境内にある大日寺の、管理に当たっています。

大日寺と、すぐ向かいの一宮神社は、もともと一つの境内のようです。日本の信仰の特徴に、お寺と神社を組み合わせて、一つの信仰の対象としている、本地垂迹説があります。

本地垂迹説も、その後、明治の神仏分離令により神社は独立し、一宮寺は大日寺ともとの寺名に変えましたが、もともとこの寺にあった大日如来像は脇仏となり、十一面観音像が本尊として祀られています。

なぜ、神社とお寺が、一つの境内にあるのか、お寺と神社の関係はどうなっているのかわからないまま、手を合わせて祈っている人も沢山居ます。

ご本尊の十一面観音像に参拝しました。比較的参拝者は少なく、ゆっくりと十一面観音像を拝むことが出来ました。

道路を一つ隔てて、一宮神宮です。一宮神宮にも、道を渡って参拝して来ます。

気を付けないと、見通しの悪い交通量の多い道路です。気を付けて一宮神社に渡ります。

一宮神宮の本殿の前には、二頭の神馬の像が左右に並んでいます。

この一宮神社だけでなくても、かなりの神社です。ゆっくりお詣りしたいくらいの、立派な神社です。

神社に参拝するときは、拍手を打ちます。お寺にお詣りをするときは、拍手を打ちません。この違いは何でしょう。

一宮神社側から、大日寺を見てみると、こんな感じでした。

敷地があまり広くない大日寺では、お詣りはすぐに終わりました。

次は、第14番札所常楽寺に向かいます。途中に、吉野川の看板がありました。

吉野川は、日本三大暴れ川の一つで、利根川(坂東太郎)・筑後川(筑紫次郎)と並び、四国三郎(しこくさぶろう)の異名を持つ川でも知られています。

吉野川を渡るとき、その川の大きさと、川の上空に、秋の空が広がっていることに、気がつきました。

四国徳島は、阪神地区に比べると、人口密度が少なく、生活空間がゆったりして見えます。巡礼に回る、巡礼者に対して、おもてなしの心があり、温かさを感じます。

徳島県の霊場

1.竺和山 一乗院 霊山寺【1】 【2】
2.日照山 無量寿院 極楽寺
3. 亀光山 釈迦院 金泉寺
4. 黒厳山 遍照院 大日寺
5. 無尽山 荘厳院 地蔵寺
6. 温泉山 瑠璃光院 安楽寺
7. 光明山 蓮華院 十楽寺
8. 普明山 真光院 熊谷寺
9. 正覚山 菩提院 法輪寺
10. 得度山 灌頂院 切幡寺
11. 金剛山 一乗院 藤井寺
12. 摩廬山 正寿院 焼山寺
13. 大栗山 花蔵院 大日寺
14. 盛寿山 延命院 常楽寺
15. 薬王山 金色院 国分寺
16. 光耀山 千手院 観音寺
17. 瑠璃山 真福院 井戸寺
18. 母養山 宝樹院 恩山寺
19. 橋池山 摩尼院 立江寺
20. 霊鷲山 宝珠院 鶴林寺
21. 舎心山 常住院 太龍寺
22. 白水山 医王院 平等寺
23. 医王山 無量寿院 薬王寺

2014年9月18日(木)