健康増進法では、受動喫煙の防止がうたわれています。

健康増進法第25条:学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

健康増進法第25条を表示する飲食店がありました。それは、阪急六甲前の、中国料理の「愛蓮」です。敬老の日につながる、3連休の日の夕食は、外食に出てみます。

松葉博雄の奥さんの風邪が、なかなか治まりません。夜中に咳が続きます。咳のため、寝不足により、美味しい家庭料理を作る意欲が低下しています。

そこで、3連休の土曜日の夜は、自宅近くで、外食を希望していました。思い浮かんだのは、以前に利用した、女性寿司職人の、「彦六」です。

彦六を覗いてみましたが、満席でした。予約をしなければ、急に思い立っても、無理なようです。

彦六のお店の前には、綺麗な芙蓉の花が咲いていました。

まだ、外は明るい時間です。芙蓉の花も、沢山、初秋の夕日を浴びて咲いていました。

次のお店は、双葉寿司です。三宮の双葉寿司ではなくて、阪急六甲の、双葉寿司です。ところが、双葉寿司は、もう閉店していて、お店自体が無くなっていました。

気を取り直して、三軒目は、これまで利用したことがなかった、中華料理の「愛蓮」です。

松葉博雄の奥さんは、体調不良のため、そんなに沢山の中華料理をいただけるほどの元気はありません。

担々麺の写真を見て、担々麺くらいなら、今日の体調に丁度良いかなぁと、合点しました。軽いお蕎麦くらいにしようと思って、愛蓮に入ります。

気に入ったのは、健康増進法第25条に基づき、終日禁煙の表示です。食事中に、隣の席からタバコの臭い匂いが匂ってくるのは、まっぴらです。

健康増進法第25条とは、公共の場所で受動喫煙にならないように、お店が措置を講ずるよう努めることです。

愛蓮のテーブル席は、満席でした。カウンターなら空いているということで、カウンターに案内されました。

カウンターの前には、死刑執行前のように、鯛が水槽で、自分自身の料理される時を待っています。

これが、もし、松葉博雄なら、いつ自分が死刑執行されるのかと思えば、待っているだけで、気が狂いそうです。

いつものように、いただくのは、アサヒスーパードライです。

二人で注文したのは、香港風焼きそばと、五目炒飯です。

周りの客席を見渡すと、支払い担当の高年齢者夫妻と、支払いを期待している、若夫婦や、その子供連れで、客席が埋まっています。

こうして見ると、年を取って家族にごちそうを出来なければ、これはかなり辛い状況だと思う反面、年を取って、家族を引き連れて、ごちそうをしてあげる人は、ここまでが上手くいっている人だと思います。

松葉博雄と奥さんは、今日は二人だけなので、香港焼きそばと、五目炒飯が、残ってしまいました。

愛蓮の入り口には、沢山のボトルワインが、お客様からの注文を待っています。

ワインのボトルは、先ほどの水槽の鯛と違って、お客様の注文を待っていても、不安もありません。

不安は、実は経営者にあります。今日は、お客様で店が埋まるか、お客様がまた来ていただけるか、従業員は、お客様を満足させることができるか、という不安です。

2014年9月14日(日)