石亭の部屋は、はなれ座敷です。御料理は、調理場から、一つ一つが運ばれてきます。

石亭のお部屋には、内風呂がついています。そして伊東の間には、中庭に石組みの露天風呂があります。 U君と静岡県熱海市(2)

露天風呂付き離れ客室Aの「伊東」の間に泊まります。

見晴らしの良い景観が望め、ゆったりとした二間続きのお部屋には、清々しい風が通り抜けます。

奥の庭には、専用の露天風呂に蕩々と湯が溢れ、プライベートなくつろぎの空間を自適にお過ごしいただけます。

伊東の間の床の間には、漆塗りの文箱が据えられています。

U君は、あの文箱のくくりひもを解いたら、中に何が入っているのか、興味を持っています。

あのふたを開けると、中から煙りが出るんだよと、おとぎばなしの話を持ち出して、開けるのを制止しようとすると一層興味を持ってしまいました。

部屋付きのサービス係の方が、お風呂に先に入られたらどうですか?と勧めてくれたので、部屋付きのお風呂はどんな状況なのか覗いてみます。

見れば、檜作りの風呂桶と、そこから外に出れば、石造りの露天風呂が、24時間いつでも入れるような体制になっていました。

U君の妹のMちゃんは、すやすやと寝ていて、どこにいるのか分からなくなったら大変なので、床の間に移して、どこからもMちゃんが見えるようにしました。

伊東の間のサービス係は、自己紹介で名前を礼子さんと、聞きました。

サービス係の礼子さんは、この石亭の女将さんではないようです。石亭は熱海だけでなく、他にも事業所があり、多店舗化した法人なので、いわゆる温泉旅館の女将さんはいないようです。

庭に作られていた石組みの露天風呂は、外の気温が寒いと、湯気がはっきりと見えてきます。石亭の温泉は、自噴水で、温度は70度もあるそうです。

これなら、加熱する必要はありません。むしろ、お水を足して冷まさないと、熱くて入れません。

部屋に用意された寝間着を使って、お風呂の後は、寝間着に着替えて、帯を巻いて、夕食を待ちます。石亭のお部屋は、一つ一つがはなれになっているので、スタッフの皆さんは調理場から各部屋に、料理の品や、飲み物などを箱に入れて運んでいました。

濡れた石に足を取られて、滑って転んだら大変な事です。

2014年3月20日(木)