ブキットメラ湖のオランウータン島へ、ボートで渡ります。マレーシア旅行記(8)

ブキットメラ湖のオランウータン島へ、ボートで渡ります。オランウータン島では、観光客が檻の中から、島で暮らすオランウータンの自然な姿を、柵越しから見ています。 マレーシア旅行記(8)

ブキットメラ湖の、オランウータン島です。

この島は、母親からはぐれてしまったり、

森林伐採によって森を追い出されてしまった

オランウータンの保護区となっている島です。

マレーシア語で「オラン」は「人」、

「ウータン」は「森」という意味から、

マレーシアでは、オランウータンは、

「森の人」と呼ばれています。

オランウータンは

ボルネオ島とスマトラ島の

熱帯雨林だけに生息する類人猿です。

WWFのホームページによると、

オランウータンの個体数は、

過去100年の間に、

およそ90%以上も減少したと見られています。

その主な原因は、

違法伐採や農地開拓などによる生息地の減少。

また、ペットにすることを目的とした、

違法な密猟や密輸なども大きな脅威です。

WWFはこれまで、インドネシア、

およびマレーシアで、

オランウータンの保護活動を、

地元の人々と協力をしながら行なってきました。

その活動は、

現在残るオランウータンの生息地を

結びつけ回復させる「回廊」造りや、

政府機関に対する新しい保護区の設立要請、

そして密猟や密輸の防止活動など、多岐にわたります。

なぜオランウータンは生息地から

わざわざ離れた保護区へ

移されているのでしょうか?

オランウータンが、

熱帯雨林からはるばる保護区まで

移送されて来ている経緯には、

WWFが、主導して関わっているようでした。

WWFが保護区となる候補地の選定に関わり、

地域へ働きかけをしているためと思われます。

これからオランウータンに会いに行きます。

オランウータンが保護されている島は、

ブキットメラ湖にある、小さな島です。

周りは湖なので、

ここにオランウータンを放し飼いにしても、

オランウータンは湖を泳いで脱出することはありません。

オランウータンは、

島全体を使って自由に生活出来るので、

オランウータンはきっと喜んでいると思います。

観光客がオランウータンに会いに行くには、

ブキットメラ湖の渡し船に乗って、

島に上陸することになります。

オランウータン島に渡るには、

およそ10分ほど渡し船に乗ります。

ブキットメラ湖は、波のない、とても静かな湖です。

何だか、沖縄の西表島にある、水車に乗って由布島へ渡る時のことを思い出しました。

世界各国から集まる観光客は、

オランウータンが遊ぶ

ブキットメラ湖のオランウータン島に行くことが、

マレーシア観光の中では、

大きなインセンティブを占めていると思います。

オランウータン島に上陸すると、

島に向かって左手が、

オランウータン保護施設がある場所で、

右手の方に、オランウータンと出会える、

金網でトンネル状に作られた、

観光客用の通路があります。

オランウータン島では、

観光客の方が檻の中に入り、

オランウータンは、自由な森から、

観光客を見ることになります。

通路を歩くと、

すぐにオランウータンが現れます。

すぐ近くの至近距離で、

木からぶら下がるオランウータンの姿を見ることができます。

所々、通路側からオランウータンのいる場所へ、

餌を送り届けられるように、

筒状の挿入経路があります。

オランウータンは、

性格がとっても穏やかで、

それぞれの性格が、はっきりしているそうです。 

木の枝にぶら下がったり、

走り回ったりするオランウータンは、

とても可愛いです。

一回り、観光客用の通路を一巡すると

、次は、オランウータン保護センターの施設に行きます。

施設にも、幼い3匹のオランウータンを、

アクリル板を通して見ることが出来ます。

一緒に行っている同行者が、

暑さを凌いで、冷房のある部屋で待っているとき、

松葉博雄は冷房室に入ることなく、

3匹のオランウータンの行動をじっと見ていました。

3匹は、年長順に行動規範があって、

一番身体の大きい年長のオランウータンが

、何かを見つけると、一番にそれを掴み、

他の2匹は、年長のオランウータンのすぐそばで、

欲しそうに見ているだけです。

この行動は、幼い3人兄弟で、

年長のお兄ちゃんが

3人の兄弟を支配する行動に似ていました。

次の船が出るとき、

クーラーのある部屋で待っていた人たちは、

ボートに乗って、オランウータン島を離れ、

また対岸のブキットメラへ戻ります。

松葉博雄のカメラは、調子がおかしくなりました。

調べてみると、オランウータン島で撮った写真は、

全て消去されてしまっています。

消去したのは、誤作動を指示した松葉博雄自身です。

この記事の写真は、帰国した後、

同行者の友人からメール送信してもらい、

善意の写真を使いました。

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2014年3月15日(土)