綾部山梅林は、国有林を切り拓いた、土地改良附帯事業です。

綾部山梅林は、国有林を切り拓いた、土地改良附帯事業です。綾部山梅林の黒崎梅園組合には、海外からの安い梅に負けない、競争優位の事業システムが窺えます。 綾部梅林(4)

綾部山梅園は、昭和43(1968)年に、

土地改良附帯事業として、

国有林23.9ヘクタール(約72000坪)を開墾し、

そこに集中して梅を植え付けたそうです。

これは、なかなか良い着眼でした。

山頂部分の絶景地に、恒藤滋生の句碑がありました。

「天上へ 満山梅乃 香を放つ  滋生」

春の訪れとともに、

梅の花の美しさに魅了されて詠んだのでしょうか。

あまり沢山咲いていない枝に、

一輪の梅が、ぱっちりと目を開いているように、咲いています。

これを、ピントがぼけないように写してみました。

こんなカメラの工夫をしようとしたのは、

バスで綾部山に来ている写真愛好家の一行が、

いかにして梅林を写そうと、

相談しながら写真を撮っている姿に影響されたからです。

昭和43(1968)年から、平成26(2014)年まで、

46年経過しています。

最初の頃に植えた、若い梅の苗木も、今では、

土に根を張り、空に枝を伸ばす、

大きな梅の木に成長しています。

梅の花を結実させる役割は、

人の手だけでは足りません。

お助けマンが用意されています。

それは、ハチミツを運んでくれる、みつばちです。

黒崎梅園組合では、2月3月の梅園の入場料で、

収入を得て、ハチミツの養蜂で、副収入を得て、

梅園のお土産物で活気を作り、

6月になれば、梅の実を採取して、梅の実から、

梅干し、梅ジャム、梅エキス、梅ジュース、梅シロップ、

梅ワインなどの関連商品を作っていきます。

これは、よく出来たビジネスシステムです。

競争相手も、付近にはあまりありません。

梅の実だけなら、中国産が安価で入ってきます。

しかし、梅の実だけでビジネスをするのではなく、

梅園を見せる、梅園で梅の実を摘み取る体験をすることは、

事業の仕組みになります。

中国産の梅の実と競争すると、競争優位は得られませんが、

商品だけでなく、梅園という仕組みの差別化で、

競争優位が獲得できているようです。

孫のU君が、誕生間もないころ、丸々とした顔で、まるでお地蔵様のような印象の時がありました。そのころ見たのが、今日のお地蔵様の姿です。

>>2010年4月

綾部山梅林の散策案内図です。

また、黒崎梅園組合婦人部の、

食堂と売店がありました。中に入ってみます。

婦人部と言っても、主婦には見えない、

まだ若手の婦人部の方が、

黒崎梅園の製品を勧めてくれました。

選んで買ったのは、ゆかり 150円と、

ねり梅 250円です。

これは、ご飯の上にかけても美味しく、

梅肉は、お魚と一緒に煮ても、美味しいのです。

おもわず、口の中に唾が沸いてきます。

食堂には、お客様は居ません。

平日で、雪が降るほど寒い日で、

しかもお昼時間が過ぎた頃のせいです。

売店、食堂の脇には、アトラクションをするような、

舞台が用意されています。ここで、

御津梅太鼓などのイベントが行われると、ホームページに案内がありました。

これで一通り、綾部山の梅見は、終点まで来たようです。

あとは引き返すコースになります。

どこか、絶景の場所を見つけて、

写真に収めたいと思います。

2014年3月6日(木)